電力中央研究所

報告書「電力中央研究所報告」は当研究所の研究成果を取りまとめた刊行物として、昭和28年より発行されております。 一部の報告書はPDF形式で全文をダウンロードすることができます。

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電力中央研究所 報告書(電力中央研究所報告)

報告書データベース 詳細情報


報告書番号

T95083

タイトル(和文)

汚損がいし漏れ電流波形の周波数特性に関する基礎的検討-人工汚損による180mm懸垂がいしの基礎特性-

タイトル(英文)

FREQUENCY CHARACTERISTICS OF LEAKAGE-CURRENTWAVEFORMS OF CONTAMINATED INSULATORS -FORDAMSTAL CHARACTERISTICS OF ARTIFICIALLY-CONTAMINATED 180-MM SUSPENSION INSULATOR-

概要 (図表や脚注は「報告書全文」に掲載しております)

台風や強い季節風による塩害(急速汚損)は,広範囲の地域で同時に発生することが多いため,これまで以上に信頼性の高いがいし汚損監視システムを確立する必要がある。このため,まず人工的に汚損した180mm懸垂がいし1枚に,交流電圧を徐々に上昇させながら印加して漏れ電流波形を測定分析した。その結果,同一課電電圧で局部アーク放電の有無における漏れ電流波形の周波数スペクトルを比較すると,放電無しでは比較的平坦な分布を示すのに対して,放電有りでは低周波成分が大きい,左上がりの分布を示し,50Hz,150Hz,250Hz成分が卓越してくること,またこれらの成分は,汚損量(塩分量)が大きくなるにつれて増加することを明らかにした。また,これらの結果は,がいし漏れ電流波形の周波数特性をさらに詳細に解明すれば,塩害を予知する一手法を提案できる可能性があることを示す。

概要 (英文)

TO ESTABLISH A METHOD FOR MONITORING AND DIAGNOSING CONTAMINATED INSULATORS BASED ON THEIR LEAKAGE-CURRENT WAVEFORMS,WE MEASURED LEAKAGE-CURRENT WAVEFORMS OF AN ARTIFICIALLY-CONTAMINATED180-MM SUSPENSION INSULATOR ENERGIZED AT A SLOW RISING RATE.WE CLARIFIED THAT THE 50,150,AND 250 HZ COMPONENTS ARE HIGH IN FREQUENCY SPECTRA WITH LOCAL ARCS,ALTHOUGH FREQUENCY SPECTRA WITHOUT LOCAL ARCS TEND TO HAVE A FLAT DISTRIBUTION.THESE COMPONENTS INCREASE AS THE QUANTITY OF CONTAMINANT(SALT)INCREASES.THE RESULTS SHOW THAT A METHOD FOR PREDICTING INSULATOR CONTAMINATION MAY BE POSSIBLE IF WE CAN UNDERSTAND THE FREQUENCY CHARACTERISTICS OF LEAKAGE-CURRENT WAVEFORMS.

報告書年度

1995

発行年月

1996/06/01

報告者

担当氏名所属

須田 知孝

狛江研究所送配電部放電研究室

キーワード

和文英文
がいし INSULATOR
汚損 CONTAMINATION
漏れ電流 LEAKAGE CURRENT
波形 WAVEFORM
周波数スペクトル FREQUENCY SPECTRA
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