電力中央研究所

報告書「電力中央研究所報告」は当研究所の研究成果を取りまとめた刊行物として、昭和28年より発行されております。 一部の報告書はPDF形式で全文をダウンロードすることができます。

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電力中央研究所 報告書(電力中央研究所報告)

報告書データベース 詳細情報


報告書番号

T95071

タイトル(和文)

30kVA級全超伝導発電機モデルの試作と試験

タイトル(英文)

DEVELOPMENT AND FUNDAMENTAL TESTS OF 30 KVA-CLASS FULLY-SUPER CONDNCTING GENERATOR

概要 (図表や脚注は「報告書全文」に掲載しております)

交流超電導電力機器の実用化のためには,交流超電導導体の安定性を十分に高める必要がある。母材に高抵抗のCuNi等の常電導金属を用いる交流超電導導体は本質的に不安定であるため,様々な擾乱の影響を受けやすい。それらの擾乱によって性能が低下する現象(デグラデーション)をこれまでに明らかにし,その対策を検討してきた。本報告書では実際の電力機器での複雑な巻線構造における問題を抽出するために,縦軸4極・30kVA級全超電導発電機モデルを試作し,回転界磁条件下における交流超電導電機子巻線の特性を解析するための試験結果について述べている。単独通電試験および回転子との複合試験から,電機子巻線のような複雑な巻線他構造においても,エポキシ含浸による導体の固定等により安定に通電できることを確認した。ただし,回転直流超電導マグネットである界磁巻線においても,交流磁界に対する設計等に十分に注意を払う必要がある。

概要 (英文)

TO EVALUATE THE POSSIBILITY OF USING AC SUPERCONDUCTING CABLE FOR POWER APPARATUS,A FULLY-SUPERCONDUCTING GENERATORWAS TRIAL MANUFACTURED AND TESTED.THE CONFIGURATION OF THE ARMATURE WINDING WAS VERY COMPLEX,FIXING THE ARMATURE CONDUCTOR WAS THE MOST IMPORTANT PROBLEM IN KEEPING THE AC SUPERCONDUCTOR STABLE.ALSO THE TEMPERATURE INCREASE CAUSED BY AC LOSS MUST BE REDUCED TO PREVENT DEGRADATION.WEUSED EPOXY IMPRENATION FOR THIS AND THE ARMATURE WINDING SHOWED GOOD PERFORMANCE.HAWEVER,THE FIELD WINDING DID NOT SHOW SATISFACTORY PERFORMANCE.AS A GENERATOR,IT ACHIEVED THE RATED OPEN-CIRCUIT VOLTAGE AND SHORT-CIRCUIT CURRENT AT THE RATED SPEED.MANY TESTS WERE CARRIED OUT TO ASSESS THE WINDING AND GENERATOR PERFORMANCE.

報告書年度

1995

発行年月

1996/06/01

報告者

担当氏名所属

鳥居 慎治

狛江研究所超電導特別研究室

笠原 奉文

狛江研究所超電導特別研究室

秋田 調

狛江研究所超電導特別研究室

福井 聡

横浜国立大学

高尾 智明

横浜国立大学

山崎 一人

横浜国立大学

雨宮 尚之

横浜国立大学

塚本 修巳

横浜国立大学

キーワード

和文英文
全超電導発電機モデル FULLY-SC GENERATOR
交流超電導体 AC SUPERCONDUCTING CABLE
電機子巻線 ARMATURE WINDING
界磯巻線 FIELD WINDING
エポキシ含浸 EPOXY INPREGNATION
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