電力中央研究所

報告書「電力中央研究所報告」は当研究所の研究成果を取りまとめた刊行物として、昭和28年より発行されております。 一部の報告書はPDF形式で全文をダウンロードすることができます。

※ PDFのファイルサイズが大きい場合には、ダウンロードに時間がかかる場合がございます。 ダウンロードは1回のクリックで開始しますので、ダウンロードが完了するまで、複数回のクリックはなさらないようご注意願います。

電力中央研究所 報告書(電力中央研究所報告)

報告書データベース 詳細情報


報告書番号

T95029

タイトル(和文)

ニューラルネットワークを用いた渦電流探傷検査の高度化-支持板信号を含むリサジュー図形の認識-

タイトル(英文)

ADVANCEMENT OF EDDY-CURRENT TESTING USING NEURAL NETWORK TECHNIQUE -RECOGNITION OF ECT TRAJECTORIES WITH SUPPORT PLATE SIGNAL-

概要 (図表や脚注は「報告書全文」に掲載しております)

わが国の加圧水型軽水炉の定期検査では,蒸気発生器伝熱管の全数を渦電流探傷(ECT)法により検査している。現在は人間である検査員が行っているECT信号の認識プロセスの信頼性と効率を向上させるため,計算機支援による自動認識技術の開発が強く望まれている。著者らはこの問題を解決するためのニューラルネットワークシステムを開発し,リサジュー図形から模擬伝熱管中の欠陥を高い精度で認識できることを示した。本研究では,この技術を蒸気発生器伝熱管の支持板近くに生じた欠陥の認識に適用した。支持板による信号は2周波数により得られた2つのリサジュー図形に対する減算処理により除去される。その結果,ECT信号の80%以上が相対誤差10%未満の精度で欠陥の深さを推定することができた。

概要 (英文)

ALL THE STEAM GENERATOR(SG) TUBES OF JAPANESE PWRS ARE INSPECTED BY EDDY-CURRENT TESTING(ECT). TO IMPROVE THE RELIABILITY AND EFFICIENCY OF RECOGNITION OF ECT SIGNALS (WHICH IS DONE CURRENTLY BY HUMAN INSPECTORS),COMPUTER-AIDED AUTOMATIC RECOGNITION IS NEEDED. WE HAVE DEVELOPED A NEURAL NETWORK SYSTEM TO ADDRESS THIS PROBLEM,AND DEMONSTRATED ITS ABILITY TO RECOGNIZE DEFECTS FROM THE ECT TRAJECTORIES IN MODEL SG TUBES. THIS TECHNIQUE WAS APPLIED TO RECOGNITION OF DEFECTS ADJACENT TO SUPPORT PLATES OF SG TUBES. SIGNALS FROM THE SUPPORT PLATE ARE REMOVED BY SUBTRACTION BETWEEN TWO DIFFERENT TRAJECTORIES OBTAINED BY TWO FREQUENCIES. MORE THAN 80% OF SIGNALS CAN BE CHARACTERIZED WITH AN ERROR OF LESS THAN 10%.

報告書年度

1995

発行年月

1996/05/01

報告者

担当氏名所属

酒井 高行

狛江研究所金属材料部材料力学グループ

曽根田 直樹

狛江研究所金属材料部材料力学グループ

キーワード

和文英文
蒸気発生器 STEAM GENERATOR
渦電流探傷 EDDY-CURRENT TESTING
支持板信号 SUPPORT-PLATE SIGNAL
リサジュー図形 TRAJECTORY CURVE
ニューラルネットワーク NEURAL NETWORK
Copyright (C) Central Research Institute of Electric Power Industry