電力中央研究所

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電力中央研究所 報告書(電力中央研究所報告)

報告書データベース 詳細情報


報告書番号

T94017

タイトル(和文)

常温核融合の基礎的検討(2)-パラジウム陰極中の重水素吸蔵率測定系の開発-

タイトル(英文)

BASIC STUDY OF COLD FUSION (2) -DEVELOPMENT OF MEASUREMENT SYSTEM FOR DEUTERIUM LOADING RATIO IN PALLADIUM CATHODE-

概要 (図表や脚注は「報告書全文」に掲載しております)

常温核融合現象,特に過剰熱発生現象の重要なファクターの一つであるパラジウム陰極中の重水素吸蔵率の測定をこれまでに開発した発熱量、中性子、ガンマ線の同時測定が可能な常温核融合再現実験装置に導入した。パラジウム陰極中の重水素吸蔵率測定は、閉鎖型電解セルの気相の圧力測定による方法と陰極の電気伝導度を測定し、それをもとに算出する方法を採用した。いずれの方法においても計測された重水素吸蔵率は、妥当な値を示しており、当所における重水電解によって0.87程度まで達していることが明らかとなった。パラジウム陰極中の重水素吸蔵率を発熱量、中性子等と同時に連続的に計測することが可能になったことにより、これまでに報告されている過剰発熱や中性子発生などの常温核融合現象の発生状況を再現し、その現象を確認可能な系が開発された。

概要 (英文)

A SYSTEM FOR MEASURING THE DEUTERIUM LOADINGRATIO IN THE PALLADIUM CATHODE, WHICH IS ONE OF THE MOST IMPORTANT FACTORS IN THE COLD-FUSION PHENOMENA, ESPECIALLY EXCESS HEAT GENERATIONS, WAS INTRODUCED TO THE SIMULTANEOUS MEASUREMENT DEVICE FOR HEAT, NEUTRONS AND GAMMA RAY OF HEAVY WATER ELECTROLYSIS. THE PRESSURE OF THE GAS PHASE IN THE CLOSED ELECTROLYSIS CELL AND THE ELECTRO-CONDUCTIVITY OF THEPALLADIUM CATHODE WERE MEASURED TO CALCULATE THE DEUTERIUM LOADING RATIO. THE RATIO MEASURED BY EACH METHOD WAS ADEQUATE COMPARED WITH REPORTED RESULTS, AND REACHED APPROXIMATELY 0.87. SIMULTANEOUS AND CONTINUOUSMEASUREMENT OF DEUTERIUM LOADING RATIO WITH HEAT AND NEUTRONS MADE IT POSSIBLE TO REPRODUCE THE COLD-FUSION PHENOMENA AND TO MEASURE THE HEATGENERATION PRECISELY.

報告書年度

1994

発行年月

1995/04/01

報告者

担当氏名所属

朝岡 善幸

狛江研究所原子力システム部原子炉システムグループ

キーワード

和文英文
常温核融合現象 COLD-FUSION PHENOMENON
過剰熱発生現象 EXCESS MEAT
パラジウム陰極 PALLADIUM CATHODE
重水素吸蔵率 DEUTERIUM LOADING RATIO
電気伝導度 ELECTRO-CONDUCTIVITY
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