電力中央研究所 報告書(電力中央研究所報告)
報告書データベース 詳細情報
報告書番号
T94002
タイトル(和文)
常温核融合の基礎的検討(I)-重水電解実験の発熱測定系の確率-
タイトル(英文)
BASIC STUDY OF COLD FUSION(I) -DEVELOPMENT OF EXCESS HEAT MEASUREMENT SYSTEM IN ELECTROLYSIS-
概要 (図表や脚注は「報告書全文」に掲載しております)
常温核融合現象が取り組むべき研究対象としては十分に意味あるものとなりつつある状況を状況をふまえ,当所が取り組むべき研究課題を明確にするため,測定精度の高い実験系を作成し再現実験を開始した。「最も可能性の高い系を作成し,その現象を確認することが重要である」との考えに基づき,パラジウム陰極/重水系による電気分解法を採用した。発熱量の高精度な測定を目的として,発生する酸素と重水素を触媒に用いて再結合させる閉鎖型セルを用い,発熱量測定にはフローカロリーメトリー法を採用した。作成した高精度実験装置を用いて電解実験を行い,9W程度までの電解のための入力に対し0.2W以下の精度で過剰熱が定量的に評価でき,報告されている過剰熱発生現象から考えて十分な精度が得られた。今後,さらに重水素吸蔵率の測定系の確立,重水素吸蔵率の向上,パラジウム電極の分析に取り組む。
概要 (英文)
TO CLARIFY THE COLD FUSION PHENOMENA,WE HAVEDEVELOPED PRECISION CALORIMETRY SYSTEM. ELECTROLYSIS OF HEAVY WATER WITH A PALLADIUM CATHODE WAS CONDUCTED. FOR PRECISE MEASUREMENT OF EXCESSPOWER A CLOSED CELL WITH A RECOMBINER AND FLOW-CALORIMETRY WERE USED. THE ACCURACY OF THE SYSTEM WAS +-0.2 W AT UP TO 9 W OF APPLIED POWER. THIS IS SUFFICIENT TO MEASURE THE EXCESS REPORTED IN COLD FUSION. WE WILL USE THE SYSTEM TO MEASURE THE LOADING RATIO OF DEUTERIUM IN THE PALLADIUM CATHODE AND THE MAINTENANCE OF HIGH DEUTERIUM LOADING,AND TO ANALYSE THE PALLADIUM CATHODE.
報告書年度
1994
発行年月
1994/07/01
報告者
担当 | 氏名 | 所属 |
---|---|---|
主 |
朝岡 善幸 |
狛江研究所原子力システム部原子炉システムグループ |
共 |
藤田 智成 |
狛江研究所原子物理部放射化学グループ |
キーワード
和文 | 英文 |
---|---|
常温核融合 | COLD FUSION |
過剰熱発生現象 | EXCESS HEAT |
閉鎖型電解セル | CLOSED CELL WITH RECOMBINER |
フローカロリーメトリー法 | FLOW CALORIMETRY |
高精度発熱測定系 | PRECISION CALORIMETRY SYSTEM |