電力中央研究所

報告書「電力中央研究所報告」は当研究所の研究成果を取りまとめた刊行物として、昭和28年より発行されております。 一部の報告書はPDF形式で全文をダウンロードすることができます。

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電力中央研究所 報告書(電力中央研究所報告)

報告書データベース 詳細情報


報告書番号

T93090

タイトル(和文)

高温超電導体研究の現状と交流応用への展望(その2)

タイトル(英文)

PRESENT R&D STATUS OF HIGH-TC SUPERCONDUCTORS AND PROSPECTS FOR POWER APPLICATIONS (PART2)

概要 (図表や脚注は「報告書全文」に掲載しております)

高温超電導体の実用化研究も、発見から8年が経過した現在では小規模の機器を試作するところまできている。本報告書では、こうした高温超電導体の応用研究における現状と問題点を調査し、交流応用の研究を進める上での課題を明らかにした。主な内容は以下の通りである。1.結晶中の臨界電流密度を上げるには、有効なピニングセンターの導入が必要であり、そのためにはピン止め力と異方性の磁束系に及ぼす作用を明らかにしなければならない。2.長尺材では粒界制御と異相の生成を抑制することが特性向上の鍵となる。3.交流損失を臨界状態モデルで記述できるのは低磁場の限られた領域だけである。実用領域での交流損失機構を明らかにするために、不可逆曲線近傍における磁束系の応答を研究することが重要である。

概要 (英文)

R&D OF HIGH-TC SUPERCONDUCTORS FOR ELECTRIC POWER APPARATUS HAS REACHED THE STAGE OF SMALL-SCALE APPLICATION. THIS REPORT REVIEWS THE PRESENT R&D STATUS AND PROBLEMS OF HIGH-TC MATERIALSAND SUGGEST ON R&D POLICY AND APPROACHES FOR AC APPLICATIONS. THE MAINRESULTS ARE AS FOLLWS: 1.TO CLARIFY THE NATURE OF STRONG PINNING WHICHINCREASES INTRA-GRAIN JC, INTERACTION OF PINNING CENTERS, ANISOTROPY AND VORTEX SYSTEMS MUST BE STUDIED. 2.THE KEY FACTORS TO IMPROVE PROPERTIES OF LONG WIRES ARE TO CONTROL GRAIN BOUNDARIES AND TO SUPPRESS SECONDARY-PHASE GROWTH. 3.THE CRITICAL STATE MODEL IS USEFUL ONLY AT LOW FIELDS AND LOW TEMPERATURES. VORTEX DYNAMICS AT AC FIELDS AROUND THE IRREVERSIBILITY LINE SHOULD BE INVESTIGATED FOR PRACTICAL USE OF HIGH-TC SUPERCONDUCTORS.

報告書年度

1993

発行年月

1994/05/01

報告者

担当氏名所属

小宮 世紀

狛江研究所超電導特別研究室

秋田 調

狛江研究所超電導特別研究室

キーワード

和文英文
高温超電導体 HIGH-TC SUPERCONDUCTORS
交流損失 AC LOSS
異方性 ANISOTROPY
結晶粒界 GRAIN BOUNDARY
不可逆曲線 IRREVERSIBILITY LINE
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