電力中央研究所

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電力中央研究所 報告書(電力中央研究所報告)

報告書データベース 詳細情報


報告書番号

T93060

タイトル(和文)

放射線の事前照射によるマウスの放射線抵抗性の誘導-事前照射の線量と放射線抵抗性誘導に要する時間の関係-

タイトル(英文)

PRE-IRRADIATION INDUCED RADIO RESISTANCE ANDSUBSEQUENT EXPOSURE OF MICE TO SUBLETHAL DESES -RELATIONSHIP BETWEEN PRE-IRRADIATION DOSES AND TIME INTERVAL OF IRRADIOATIONS-

概要 (図表や脚注は「報告書全文」に掲載しております)

われわれは,マウスら5~10cGyの放射線を事前照射すると,2~2.5ヶ月後に抵抗性が誘導されることを見出し,前報までに報告した。一方,50~500cGyの放射線を事前に照射すると,約2週間後に放射線に対する抵抗力が誘導されるという報告がかってなされている。そこで,事前照射の線量と放射線抵抗性の誘導に要する時間との関係を把握するために,6週令で20~50cGyのX線で照射したマウスを,照射後のさまざまな時期に再照射し,生残率の変化を比較する実験を行った。その結果,(1)事前照射の線量が30,ないし50cGyのときは,2週間後に放射線抵抗性が誘導された。(2)事前照射の線量が20cGyのときは,照射後2~6週間後まで,放射線抵抗性の誘導は認められなかった。これらの実験結果から,生体が20cGy程度の線量を境として,5~10cGyと30~50cGyの線量を別個の刺激として認識している

概要 (英文)

THE EFFECTS OF IRRADIATION WITH 20-50 CGY OFX-RAYS ON THE 30-DAY SURVIVAL RATE OF ICR MICE AFTER SUBSEQUENT EXPOSURE TO A SUBLETHAL DOSE WERE EXAMINED. PRE-IRRADIATION WITH BOTH 30 AND 50 CGY RESULTED IN RADIORESISTANCE 2 WEEKS LATER. HOWEVER,PRE-IRRADIATION WITH 20CGY FAILED TO INDUCE ACQUIRED RADIORESISTANCE 2-5 WEEKS LATER. SINCE PRE-IRRADIATION WITH 5-10 CGY OF X-RAYS 2-2.5 MONTHS BEFORE EXPOSURE TO A SUBLETHAL DOSE ENHANCED SUVIVAL RATE AS REPORTED PREVIOUSULY,THESE RESULTS SHOW THAT THE BIOLOGICAL EFFECTS OF IONIZING RADIATION MAY BE DISTINGUISHED BY THE FOLLOWING THREE DOSE RANGES:5-10 CGY (SIGNIFICANT ACQUIRED RADIORESISTANCE AFTER 2-2.5 MONTHS),20CGY (NO AQUIRED RADIORESISTANCE AFTER 2-5 WEEKS)AND 3-50 CGY (SIGNIFICANT ACQUIRED RADIORESISTANCE AFTER 2 WEEKS).

報告書年度

1993

発行年月

1994/05/01

報告者

担当氏名所属

御園生 淳

狛江研究所原子力システム部放射線グループ

米澤 司郎

大阪大学

キーワード

和文英文
放射線抵抗性 RADIORESISTANCE
低線量照射 LOW-DOSE RADIOATION
生残率 SURVIVAL RATE
マウス MICE
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