電力中央研究所

報告書「電力中央研究所報告」は当研究所の研究成果を取りまとめた刊行物として、昭和28年より発行されております。 一部の報告書はPDF形式で全文をダウンロードすることができます。

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電力中央研究所 報告書(電力中央研究所報告)

報告書データベース 詳細情報


報告書番号

T93025

タイトル(和文)

発電機出力と回転数の2入力形PSSの系統動揺抑制効果

タイトル(英文)

DUAL-INPUT PSS TO SUPPRESS POWER SYSTEM POORDAMPING

概要 (図表や脚注は「報告書全文」に掲載しております)

日本の60HZ電力系統のような串形の大規模電力系統では、2、3秒以上の動揺周期を持つ弱制動振動が発生し易く、送電電力を制御する大きな要因となっている。このを長周期弱制動振動を安定化する第1候補として、設備の増強を伴わないPSS(電力系統安定化装置)が挙げられる。本報告では、P形PSSに、長周期動揺に対して原理的に効果の高い、発電機の回転数を入力としたオメガ形PSSを付加した、(P+オメガ)形〔2入力形〕PSSを電力中央研究所交・直流電力系統シミュレータの回転型模擬発電機に適用し、この効果を3機負荷有りおよび、1機無限大母線系統で検証した。実験の結果、オメガ形は長周期に、P形は短周期に最適化した(P+オメガ)形PSSが、長周期により、最適化したP形、オメガ形PSSより、動揺抑制効果が大きく、系統条件の変化による性能の低下が少ないことが明らかとなった。

概要 (英文)

IN A LOGITUDINAL LARGE POWER SYSTEM LIKE THEJAPANESE 60-HZ SYSTEM, POOR DAMPING WITH LOW FREQUENCY OCCURS AND RESTRICTS POWER TRANSMISSION. A PSS IS THE FIRST CANDIDATE TO HANDLE THE PROBLEM DUE TO ITS LOW INSTALLATION COST. SINCE A PSS WITH A SINGLE INPUTSIGNAL CANNOT SUPPRESS ALL SWING MODES IN A LARGE SYSTEM, THIS PAPER DESCRIBES A DUAL PSS WITH TWO INPUT SIGNALS: ELECTRICAL POWER WITH PHASESHIFT OPTIMIZED TO LOCAL SWING MODES, AND ROTATIONAL SPEED OPTIMIZED TO LOW-FREQUENCY MODES. EXPERIMENTS WERE CONDUCTED ON THE AC/DC POWER SYSTEM SIMULATOR WITH THE 100-KV AND 90-KVA GENERATORS TO VERIFY THE PSS PERFORMANCE. THE DUAL PSS HAD BETTER PERFORMANCE THAN THE NORMAL SINGLEINPUT PSS AND WAS MORE RUBUST FOR POWER SYSTEM CONDITIONS.

報告書年度

1993

発行年月

1994/03/01

報告者

担当氏名所属

藤田 光一

狛江研究所電力システム部システム制御グループ

谷口 治人

狛江研究所電力システム部システム制御グループ

松本 忠行

九州電力株式会社

キーワード

和文英文
電力系統安定度 POWER SYSTEM STABILITY
弱制動 POOR DAMPING
PSS
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