電力中央研究所

報告書「電力中央研究所報告」は当研究所の研究成果を取りまとめた刊行物として、昭和28年より発行されております。 一部の報告書はPDF形式で全文をダウンロードすることができます。

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電力中央研究所 報告書(電力中央研究所報告)

報告書データベース 詳細情報


報告書番号

T92036

タイトル(和文)

低線量X線照射によるマウスのDNA前駆物質取り込み反応の変化

タイトル(英文)

CHANGES IN INCORPORATION OF DNA PRECURSOR INTO MOUSETISSUES AFTER WHOLE-BOSY IRRADIATION WITH LOW-DUSE X-RAYS

概要 (図表や脚注は「報告書全文」に掲載しております)

低線量放射線の作用機構を解明するためには,低線量照射に対して鋭敏に反応する実験系が必要となる。われわれは,DNA合成系に関与する酸素のチミジンキナーゼが放射線に高感受性であることを,全身照射したマウスの小腸,脾臓,および胸腺のIUdR(ヨードデオキシウリジン)取り込みの経時変化を見ることによって確かめた。すなわち,(1)全身照射後の小腸,脾臓,および胸腺のIUdR取り込みは,照射4時間後の最少となり,以後漸次回復する一過性の減少を示した。(2)照射4時間後のIUdR取り込みは,0.05Gyから0.5Gyの範囲では線量に比例して減少するが,0.5Gy以上ではほとんど変化しない二相性の線量効果関係を示した。この生体反応系は放射線の生体作用を解明する上で,新しいアプローチの手段となるものと期待される。

概要 (英文)

WE STUDIED THE EFFECTS OF LOW-DOSE X-RAYS ONINCORPORATION OF IUDR(IODODEOXYURIDINE)INTO MOUSE TISSUES(SMALL INTESTINE,SPLEEN AND THYMUS). THE RESULTS ARE AS FOLLOWS: (1)THE IUDR UPTAKE REACHED A MINIMUM 4 HOURS AFTER IRRADIATION AND THAN INCREASED GRADUALLY UP TO THE CONTROL LEVEL. (2)IUDR UPTAKE AT 4 HOURS AFTER IRRADIATION WAS DOSEDEPENDENT AT DOSES FROM 0.05 GY TO 0.5 GY. HOWEVER,AT DOSES HIGHER THAN 0.5 GY,THE DECREASE BECAME SMALL. THIS BIOLOGICAL RESPONSE IS EXPECTED TO PROVIDE A NEW APPROACH IN STUDYING THE EFFECTS OF LOW-DOSE RADIATION ON MAMMALS AND MAMMALIAN CELLS.

報告書年度

1992

発行年月

1993/04/01

報告者

担当氏名所属

御園生 淳

狛江研究所原子力部安全管理研究室

児玉靖司

長崎大学

奥村 寛

長崎大学

キーワード

和文英文
IUdR取り込み IUDR INCORPORATION
全身照射 WHOLE-BODY IRRADIATION
低線量 LOW DOSE
放射線感受性 RADIATION SENSITIVITY
DNA合成 DNA SYNTHESIS
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