電力中央研究所

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電力中央研究所 報告書(電力中央研究所報告)

報告書データベース 詳細情報


報告書番号

T92009

タイトル(和文)

二重タンク小型炉の安全設計-原子炉構造の特徴に起因する過渡時炉心健全性評価-

タイトル(英文)

SAFETY DESIGN OF MODULAR DOUBLE-POOL RECTOR -EVALUATION OF REACTOR CORE INTEGRITY BASED ON KEY REACTOR CONFIGURATIONS-

概要 (図表や脚注は「報告書全文」に掲載しております)

経済性と安全性の両立による21初頭のFBR実用化を目指した原子炉構造概念の一つである二重タンク小型炉に対して,その原子炉構造に係わる炉心安全性について検討を行なった。設計基準内の代表事象は従来炉のもので包絡でき,安全解析を通し,金属燃料炉心に対して設定した燃料健全性判断基準を満足する設計の技術成立性が見通せた。二重タンク小型炉の特徴としては,大きな熱容量を持つ2次系へ1次容器を介して定格比約1%の熱が移行することが示された。これにより,崩壊熱除去系の設計除熱量の低減できるとともに,除熱源喪失事象に対する回復操作余裕時間が長いことを確認した。また,金属燃料炉心の採用により,ULOF事象に対しても,プラント設備低減に寄与する1次ポンプ流量半減時間5秒で冷却材沸騰を回避できる見通しが得られた。

概要 (英文)

THE REACTOR CORE INTEGRITY OF A SMALL MODULAR DOUBLE-POOL REACTOR (MDP) WAS INVESTIGATED IN TERMS OF INNOVATIVE TECHNOLOGIES SUCH AS DOUBLE-POOL REACTOR CONFIGURATION,METALLIC FUEL,SEISMIC ISOLATION DESIGN AND ELECTRO-MAGNETIC PUMP TO IMPROVE BOTH ECONOMY AND SAFETY. IT WAS FOUND THAT DESIGN BASIS EVENTS ARE COVERED BY THE EVENTS FOR ORDINARY REACTORS. THE TECHNICAL FEASIBILITY IS FORESEEN TO SATISFY SAFETY CRITERIA. A TYPICAL FEATURE OF THE MDP IS THAT ABOUT 1% OF THE RATED THERMAL POWER IS TRANSFERRED FROM THE PRIMARY SYSTEM TO THE SECONDARY SYSTEM VIA THE PRIMARY VESSEL. THIS ENABLES REDUCTION OF THE CAPACITY OF THE DECAY-HEAT REMOVAL SYSTEM AND INCREASES THE GRACE PERIODIN A LOSS-OF-HEAT-SINK EVENT. AT AN UNPROTECTED-LOSS-OF-FLOW EVENT,THEPASSIVE SAFETY POTENTIAL OF METALLIC FUEL IS EXPECTED TO AVOID COOLANTBOILING WHEN THE FLOW-HALVING TIME IS AT LEAST 5 SECONDS.

報告書年度

1992

発行年月

1992/10/01

報告者

担当氏名所属

植田 伸幸

狛江研究所FBR部革新炉研究室

西 義久

狛江研究所FBR部革新炉研究室

木下 泉

狛江研究所FBR部革新炉研究室

キーワード

和文英文
高速増殖炉 FAST BREEDER REACTOR
二重タンク型炉 DOUBLE-POOL REACTOR
安全性 SAFETY
金属燃料 METALLIC FUEL
電磁ポンプ ELECTRO-MAGNETIC PUMP
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