電力中央研究所

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電力中央研究所 報告書(電力中央研究所報告)

報告書データベース 詳細情報


報告書番号

T91052

タイトル(和文)

リチウム二次電池の長寿命化方策-サイクル寿命,総放電容量に及ぼす放電電流の影響-

タイトル(英文)

EXTENDING CYCLE LIFE OF LITHIUM SECONDARY CELLS -EFFECT OF DISCHARGE CURRENT ON CYCLE LIFE AND INTEGRATED CAPACITY-

概要 (図表や脚注は「報告書全文」に掲載しております)

二硫化モリブデン電池は高エネルギー密度,高効率であるとともに,出力特性にも優れた電池であるが,ロードコンディショナー用としてはサイクル寿命が短い。このため,サイクル寿命延伸法として電池の充/放電率,充/放電電圧,放電深度などの運転条件が電池劣化におよぼす影響と寿命までの積算容量の関係について検討した。電池劣化の原因としては,正極の相変化,負極・デンドライトの生成,電解液の分解などが指摘された。これら原因の内,長寿命化のためには放電電流の影響が大きく,適切な放電電流(0.3C)はデンドライト生成を抑制する機能を有することがわかった。また,最適条件下では2600サイクル以上が達成でき,この時の積算容量とFOMは,低率(0.125C)放電時の約7倍に増加した。

概要 (英文)

THE RECHARGEABLE LI/MOS2 CELL HAS HIGH ENERGY DENSITY,HIGH EFFICIENCY AND SUPERIOR RATE CAPABILITY,BUT HAS A POOR CYCLE LIFE FOR LOAD-CONDITIONER USE. TO EXTEND THE CYCLE LIFE,WE TOOK ACCOUNT OF THE OPERATING CONDITIONS FOR LI/MOS2 CELLS IN CHARGE/DISCHARGERATES,VOLTAGES AND D/O/D TO PREVENT ANY DEGRADATIONS SUCH AS PHASE TRANSFORMATION OF MOS2,LI DENDRITE FORMATION AND ELECTROLYTE DECOMPOSITION. SHALLOW D/O/D OPERATION LIMITING TERMINATED VOLTAGES AND CHARGE/DISCHARGE RATES GAVE MORE THAN 2600 CYCLES AND INCREASED INTEGRATED CAPACITY. OPERATION AT A 0.3C DISCHARGE RATE UNDER 30% SHALLOW D/O/D PRODUCED ABOUT SEVEN TIMES AS MUCH INTEGRATED CAPACITY AND FOM AS OPERATION AT A 0.125C DISCHARGE RATE.

報告書年度

1991

発行年月

1992/05/01

報告者

担当氏名所属

熊井 一馬

狛江研究所ロードコンディショナー特別研究室

池谷 知彦

狛江研究所ロードコンディショナー特別研究室

石原 薫

狛江研究所ロードコンディショナー特別研究室

キーワード

和文英文
ロードコンディショナー LOAD CONDITIONER
リチウム二次電池 LITHIUM SECONDARY CELL
サイクル寿命 CYCLE LIFE
積算容量 INTEGRATED CAPACITY
放電電流 DISCHARGE CURRENT
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