電力中央研究所

報告書「電力中央研究所報告」は当研究所の研究成果を取りまとめた刊行物として、昭和28年より発行されております。 一部の報告書はPDF形式で全文をダウンロードすることができます。

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電力中央研究所 報告書(電力中央研究所報告)

報告書データベース 詳細情報


報告書番号

T91012

タイトル(和文)

フラックスフロー高温超電導体の表皮効果

タイトル(英文)

SKIN EFFECT IN HIGH-TC FLUX-FLOW SUPERCONDUCTING WIRE

概要 (図表や脚注は「報告書全文」に掲載しております)

高温超電導体の適用効果が大きい交流用導体として,フラックスフロー状態を利用した導体を提案している。フラックスフロー導体の交流損失に大きく影響する表皮効果について,磁場に依存してフラックスフロー抵抗が変化する非線型性を含めた数値解析を行い,以下の結果を得た。(1)ビスマス系酸化物超電導体を用いた直径1cmのフラックスフロー導体に,50Hz,3.5kAを通電すると,表皮効果のため電流はほぼ表面の1.5mmに集中して流れるとの解析結果を得た。(2)フラックスフロー導体を同心状に多層分割し,各層に流れる平均電流密度を均一にすれば,分割数を増すことにより,表皮効果を急激に低減させることができる。例えば,一層当りの厚さが0.5mm以下となる10分割以上では,従来の設計法による超電導ケーブルよりも低損失にできることが明らかとなった。

概要 (英文)

A HIGH-TC SUPERCONDUCTING WIRE IN A FLUX-FLOW STATE CALLED A FLUX-FLOW SUPERCONDUCTOR IS STUDIED THEORETICALLY AS ACANDIDATE FOR A LOW AC-LOSS BULK POWER TRANSMISSION CABLE. THE ELECTRODYNAMICS OF SUCH A WIRE IN A SELF-EXTCIED AC FIELD ARE FORMULATED,WHERETHE GOVERNING EQUATION IS NONLINEAR BECAUSE OF THE MAGNETIC FIELD DEPENDENCE OF THE FLUX-FLOW RESISTIVITY. THE CURRENT DISTRIBUTION INDISE THE WIRE AND THE SC-LOSS CAN BE REDUCED TO A SMALEER VALUE THAN THAT FOR A NON-DIVIDED WIRE NEGLECTING THE SKIN EFFECT. IN THE LAST PART,IT IS ESTIMATED HOW MANY COAXIAL LAYERS ARE NECESSARY FOR A SUPERCONDUCTING WIRE IN THE FLUX-FLOW STATE TO HAVE LOWER AC-LOSS THAN THST IN THE CRITICAL STSTE.

報告書年度

1991

発行年月

1991/12/01

報告者

担当氏名所属

安藤 陽一

狛江研究所開発部新技術研究室

秋田 調

狛江研究所開発部新技術研究室

竹谷 純一

狛江研究所開発部新技術研究室

キーワード

和文英文
超電導 SUPERCONDUCTIVITY
高温超電導 HIGH-TC MATERIAL
交流損失 AC LOSS
フラックスフロー FLUX FLOW
表皮効果 SKIN EFFECT
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