電力中央研究所

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電力中央研究所 報告書(電力中央研究所報告)

報告書データベース 詳細情報


報告書番号

T91004

タイトル(和文)

低線量X線の事前照射によるマウスの放射線抵抗性の誘導

タイトル(英文)

ACQUIRED RADIO-RESISTANCE IN MICE BY PRE-IRRADIATION WITH LOW-DOSE X-RAYS

概要 (図表や脚注は「報告書全文」に掲載しております)

0.05~0.1GyのX線で予照射を行ったマウスは,2ヶ月後の亜致死線量による照射に対して抵抗性となる。低線量の予照射を行ったマウスの生残率は,予照射を行わなかった対照に対して有意に高まった。0.05~0.1Gyで予照射を行ったマウスでは,亜致死線量照射後の内因性脾コロニー数が約1.7倍に増加したが,外因性細胞脾コロニー数の増加はなかった。これらの結果は,低線量照射は造血組織の細胞に,亜致死線量照射によってもたらされる障害からの回復を促進するような変化をもたらし,結果として死亡率を低下させるように作用したものと考えられる。

概要 (英文)

MICE PRE-IRRADIATED WITH 0.05 0.10GY OF X-RAYS SHOWED RESISTANCE TO SUBSEQENT IRRADIATION WITH SUBLENTHAL DOSES AT 2-MONTH INTERVALS. THE SURVIAL RATIO OF PRE-IRRADIATED MICE WAS SIGNIFICATLY HIGHER THAN THAT OF NON-IRRADIATED CONTROLS. ALTHOUGH ENDOGENOUS SPLEEN COLONY COUNTS AFTER IRRADIATION WITH SUBLETHAL DOSES INCREASED BY A FACTOR OF ABOUT 1.7 IN PRE-IRRADIATED MICE,LITTLE DIFFERENCE WAS OBSERVED IN EXOGENOUS SPLEEN COLONY COUNTS. THESE RESULTS SUGGEST THAT LOW-DOSE PRE-IRRADIATION INDUCES SOME CHANGE IN THE CELLS OF BLOOD-FORMING TISSUE WHICH STIMULATES RECOVERY FROM DAMAGE COUSED BY SUBSEQUENT IRRADIATION WITH SUBLENTHAL DOSES,AND FAVORS INCREASED SURVIVAL.

報告書年度

1991

発行年月

1991/11/01

報告者

担当氏名所属

御園生 淳

狛江研究所原子力部安全管理研究室

米澤 司郎

中国国家地震局地殻応力研究所

重光 司

我孫子研究所生物部陸生生物研究室

武田 篤彦

財団法人体質研究会

キーワード

和文英文
低線量照射 LOW-DOSE IRRADIATION
生残率 SURVIVAL RATIO
放射線抵抗性 RADIO RESISTANCE
放射線ホルミシス RADIATION HORMESIS
マウス MOUSE
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