電力中央研究所

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電力中央研究所 報告書(電力中央研究所報告)

報告書データベース 詳細情報


報告書番号

T90041

タイトル(和文)

赤外線加熱過程の定量的検討(その3)-赤外線照射による塗装膜の乾燥過程の予測手法の開発-

タイトル(英文)

ANALYSIS OF INFRARED RADIATION HEATING (PART3)-DRYING OF COATED MATERIALS-

概要 (図表や脚注は「報告書全文」に掲載しております)

塗装乾燥において赤外線をさらに有効に利用するためには,赤外線を照射された塗装膜がどのように加熱されて行くかの定量的予測手法の開発が必要である。本報告では,赤外線放射体の分光放射特性,塗装膜の分光吸収特性,塗装膜内部の物質移動を考慮にいれた赤外線塗装乾燥過程を模擬するシミュレーションプログラムを開発した。また,解析結果をPVA水溶液の赤外線加熱実験結果と比較し,塗装膜に吸収される赤外線エネルギーが乾燥過程に及ぼす影響について検討した。この結果,解析結果は実験結果と比較的よく一致しており,本手法の妥当性を示している。さらに,近赤外線を主として放射する赤外線ランプよりも遠赤外線を放射する遠赤外線ヒータの方が塗装乾燥に有効であることや,赤外線ランプを使用する場合でも塗装が施される基板の状態によっては遠赤外線ヒータと同等の加熱効果があることを定量的に明らかにした。

概要 (英文)

TO MAKE INFRARED RADIATION MORE EFFECTIVE INDRYING COATED MATERIALS,WE HAVE DEVELOPED A METHOD FOR QUANTITATIVELY PREDICTING THE DRYING PROCESS AND THE HEATING EFFECT. IT USES A ONE-DIMENSIONAL HEAT-TRANSFER ANALYSIS AND TAKES INTO ACCOUNT THE MASS TRANSFER AT THE SURFACE AND INSIDE THE COATED MATERIAL,AND THE SPECTRAL PROPERTIES OF THE EMITTER AND COATED MATERIAL. WE FOUND THIS METHOD TO BE VALID UNDER EXPERIMENTAL CONDITIONS BY COMPARING THE ANALYSIS RESULTS WITHEXPERIMENTAL RESULTS FOR PVA AQUEOUS SOLUTION. A FAR-INFRARED EMITTER IS MORE SUITABLE THAN AN INFRARED LAMP FOR DRYING THIN COATS. THE HEATING EFFECT OF AN INFRARED LAMP IS NEARLY EQUAL TO THAT OF A FAR-INFRAREDEMITTER DEPENDING ON THE SURFACE CONDITIONS OF THE SUBSTRATE.

報告書年度

1990

発行年月

1991/06/01

報告者

担当氏名所属

宮永 俊之

狛江研究所開発部電気利用技術研究室

中野 幸夫

狛江研究所開発部電気利用技術研究室

キーワード

和文英文
赤外線加熱 INFRARED RADIATION HEATING
乾燥 DRYING
分光特性 SPECTRAL PROPERTIES
物質移動 MASS TRANSFER
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