電力中央研究所

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電力中央研究所 報告書(電力中央研究所報告)

報告書データベース 詳細情報


報告書番号

T90031

タイトル(和文)

新型雷放電進展様相自動観測装置の開発と雷観測結果

タイトル(英文)

LIGHTNING OBSERVATION BY AUTOMATIC LIGHTNING-DISCHARGE PROPAGATION OBSERVATION SYSTEM (ALPS)-

概要 (図表や脚注は「報告書全文」に掲載しております)

雷放電光を縦横各々40計1600個のフォトダイオードで受光し,対数圧縮回路に通した後,発光強度に応じて16レベルに弁別し,最高時間分離能一千万分の一秒で16000駒を記憶できる。新型の電放電進展様相自動観測装置(ALPS)を開発した。このALPSを用いて,平成元年度に福井火力発電所高煙突への12例の雷放電進展状況の観測に成功した。観測された雷放電の特徴は以下の通りである。(1)12例は,すべて上向き放電であり,リーダの平均進展速度は0.65×10の5乗~6.1×10の5乗m/秒であった。(2)雷撃電流波高値と雷放電経路の発光強度の最も強い部分が時間的によく一致することを明らかにした。(3)発光強度の微弱なリーダと強烈にリターンストロークに相当する経路を単一のALPSを用いて観測できた。

概要 (英文)

WE HAVE DEVELOPED A NEW AUTOMATIC LIGHTNING DISCHARGE PROPAGATION OBSERVATION SYSTEM (ALPS). A LIGHTNING FLASH IS DETECTED BY AN OPTICAL-FIBER UNIT AND IS CONVERTED AN ELECTRIC SIGNAL. THE SIGNAL IS REDUCED TO A SMALL MAGNITUDE BY A LOGARITHMIC-TRANSFORMATION CIRCUIT AND IS DIVIDED INTO SIXTEEN LEVELS. ALPS CAN MEMORIZE SIGNALS WITH A HIGH TIME-RESOLUTION OF 100NS IN A MEMORY SIZE OF 1.6 KWORDS. WE USED ALPS TO MEASURE THE PROPAGATION OF LIGHTNING DISCHARGES AT A HIGH CHIMNEY AT THE FUKUI THERMAL POWER STATION IN THE WINTER OF 1989, (1)THE AVERAGE VELOCITY OF THE UPWARD LEADER RANGED FROM 0.65*105M/S TO 6.1*10**5M/S. (2)THE VELOCITY OF STREAMERS IS ABOUT TEN TIMES AS FAST ASTHAT OF LEADERS. (3)THE LEADER STAGE AND RETURN STROKE STAGE CAN BE OBSERVED BY ONE ALPS UNIT.

報告書年度

1990

発行年月

1991/04/01

報告者

担当氏名所属

三宅 久仁彦

狛江研究所UHV塩原実験場

浅川 聡

狛江研究所送配電部配電研究室

横山 茂

狛江研究所送配電部配電研究室

諸岡 泰成

狛江研究所送配電部配電研究室

三木 恵

狛江研究所送配電部絶縁研究室

相原 良典

狛江研究所送配電部絶縁研究室

キーワード

和文英文
LIGHTNING
送電線 TRANSMISSION LINE
放電 DISCHARGE
遠隔測定 REMOTE SENSING
光学観測 OPTICAL OBSERVATION
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