電力中央研究所

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電力中央研究所 報告書(電力中央研究所報告)

報告書データベース 詳細情報


報告書番号

T90029

タイトル(和文)

わが国を対照とした気候変化の統計予測法の開発

タイトル(英文)

DEVELOPMENT OF METHOD FOR PREDICTING REGIONAL CLIMATE-EVALUATION OF CLIMATE CHANGE INDICES EXTRACTED BY STATISTICALPREDICTION METHOD-

概要 (図表や脚注は「報告書全文」に掲載しております)

地球温暖化に伴う気候変化が電気事業に与える影響を定量的に評価する上で必要な『小地域を対象とした気候予測法』について研究のレビューを行い,わが国を対象として適した手法について検討した。この結果を基に,気象要素のアノマリー(平均からの偏差)に関する基本水平分布パターン(以下アノマリーパターン)の卓越指数を気候変動指数として取り上げ,この指数のトレンド解析により将来の気候を予測する手法を提示した。提示手法の妥当性の検討のため,卓越指数の特性および気候変動指数として適用可能性について気温,降水量のアノマリーを例に取って調べた。(1)抽出された基本アノマリーパターンは実際の現象を良く反映したものである。(2)基本アノマリーバータンのうち一定のトレンドを持つパターンが存在することが確認され,短期データに適用された場合では,卓越指数を用いた手法が気候将来予測法として適用可能であることが示唆された。

概要 (英文)

STUDIES CONCERNING DEVELOPMET OF A METHOD FOR PREDICTING REGIONAL CLIMATE,WHICH ARE REQUIRED TO EVALUATE THE EFFECTOF GLOBAL WARMING ON ELECTRIC UTILITIES,WERE REVIEWED. A REASONABLE METHOD FOR PREDCITING THE FUTURE CLIMATE IN JAPAN IS RECOMMENDED. THIS METHOD USES BASE ANOMALY PATTERN (DISTRIBUTION PATTERN) INDICES OF CLIMATIC ELEMENTS AS CLIMATIC-CHANGE INDICES. FUTURE INDICES ARE PREDICTED BYTREND ANALYSIS USING PAST RECORDS. TO VERIFY THE PROPRIETY OF THE METHOD,PREVALING TEMPERATURE AND PRECIPITATION INDICES WERE EVALUATED FROM THE VIEWPOINT OF USEFULNESS AS CLIMATIC-CHANGE INDICES. IT WAS DEMONSTRATED THAT:(1)BASE ANOMALY PATTERNS REFLECT METEROLOGICAL PHENOMENA VERYWELL,AND (2) SOME PATTERNS HAVE CLEAR POSITIVE OR NEGATIVE TENDS. THESE RESULTS MEAN THAT THIS METHOD WILL BE USEFUL FOR PREDICTING REGIONAL CLIMATE WHEN LONG-TERM DATA ARE USED TO SELECT INDICES.

報告書年度

1990

発行年月

1991/04/01

報告者

担当氏名所属

加藤 央之

狛江研究所発電プラント部広域環境研究室

速水 洋

狛江研究所発電プラント部広域環境研究室

キーワード

和文英文
気候変化 CLIMATE CHANGE
アノマリー ANOMALY
トレンド TREND
気温 TEMPERATURE
降水量 PRECIPITATION
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