電力中央研究所 報告書(電力中央研究所報告)
報告書データベース 詳細情報
報告書番号
T90007
タイトル(和文)
ラドン泉吸入による組織の循環促進と過酸化脂質減少の効果
タイトル(英文)
VASOACTIVE EFFECTS AND DECREASED LIPID PEROXIDES CAUSED BY RADON INHALATION IN RABBITS
概要 (図表や脚注は「報告書全文」に掲載しております)
自然放射能であるラドンを含む温泉は『若返りの湯』とも言われ,ホルミシス効果を示す実例となり得る点において重要な研究対象と考えられている。このため,本実験では家兎にラドン泉を吸収させる実験を行い,老化の指標となる過酸化脂質の変化および代謝促進につながる組織循環の活性化を検討した結果,次の知見を得ることができた。(1)ラドン泉吸入の過酸化脂質が,脳中などのSOD(過酸化脂質を生じさせない酵素)活性が増加し,脳や血液中などの過酸化脂質が減少することを確かめ,老化抑制の効果が生じる可能性を明らかにした。(2)血液中の血管拡張物質が増加することを確認し,ラドン泉の吸入が組織循環の促進に役立つことを明らかにした。
概要 (英文)
WE EXAMINED THE EFFECTS OF RADON INHALATION ON TISSUE PERFUSION,LIPID PEROXIDE LEVELS AND SOD ACTIVITIES IN THE BRAIN,LUNGS,LIVER,SPLEEN AND BLOOD OF RABBITS UNDER VARIOUS RADON CONCENTRATIONS. THE TISSUE PERFUSION WAS INCREASED BY BOTH DECREASED CIRCULATING VASOCONSTRICTORS AND INCREASED CIRCULATING VASODILATORS WITH INHALATION OF RADON. WATER AND LIPID PEROXIDE LEVELS IN THE BRAIN AND BLOOD WERE SIGNIFICANTLY DECREASED AND SOD ACTIVITIES IN THE BRAIN WERE SIGNIFICANTLY INCREASED.
報告書年度
1990
発行年月
1990/10/01
報告者
担当 | 氏名 | 所属 |
---|---|---|
主 |
山岡 聖典 |
狛江研究所原子力部安全管理研究室 |
共 |
宮地 幸久 |
狛江研究所原子力部安全管理研究室 |
キーワード
和文 | 英文 |
---|---|
ラドン泉 | RADON SPRING |
ホルミシス | HORMESIS |
SOD活性 | SUPEROXIDE DISMUTASE ACTIVITY |
過酸化脂質 | LIPID PEROXIDE |
血管拡張物質 | VASODILATOR SUBSTANCE |