電力中央研究所

報告書「電力中央研究所報告」は当研究所の研究成果を取りまとめた刊行物として、昭和28年より発行されております。 一部の報告書はPDF形式で全文をダウンロードすることができます。

※ PDFのファイルサイズが大きい場合には、ダウンロードに時間がかかる場合がございます。 ダウンロードは1回のクリックで開始しますので、ダウンロードが完了するまで、複数回のクリックはなさらないようご注意願います。

電力中央研究所 報告書(電力中央研究所報告)

報告書データベース 詳細情報


報告書番号

T89051

タイトル(和文)

Nb3Sn交流超電導線材の開発(その1)臨界電流密度の向上法の検討

タイトル(英文)

DEVELOPMENT OF NB3SN AC SUPERCONDUCTOR (PART1.ATTEMPT FOR HIGH JC)

概要 (図表や脚注は「報告書全文」に掲載しております)

臨界温度が18Kと高いため,交流電力機器への応用を考えた場合,交流用超電導線としての開発が先行している臨界温度9KのNbTiよりも冷却が容易であるNb3Snについて,交流用線材開発を進め,以下の結果を得た。1)4.2K,2TにおけるJcは10の10乗A/m2と銅導体の1000倍の電流が流せる。しかし,0.05μmまで細径化するとJcは1/5に低下した。この原因は,外部にメッキしたスズがNb3Sn反応のための熱処理時に内部に十分拡散せず,Nb3Snの生成量が少ないためであった。Jc向上のためには,スズの拡散をよくする必要がある。2)試作した線材のヒステリシス損失は,Nb3Snフィラメント径0.6μm,臨界振巾1Tで約10KJ/立法mであったが,理論値の3倍である。この原因はフィラメントがリボン化しているためであり,今後低損失化のためには,フィメントの極細化とともに,形状の円形化が必要で

概要 (英文)

NB3SN SUPERCONDUCTING WIRE FOR AC USE HAS A HIGHER USABILITY COMPARED TO NBTI WIRE BECAUSE THE TC OF NB3SN IS 18K WHICH IS HIGHER THAN THAT OF NBTI (9K). THE JC OF NB3SN WIRE WITH 0.1-MUM DIAMETER FILAMENTS WE HAVE DEVELOPED IS EXPONENTIAL 10 A/SQUARE M. WHEN THE FILAMENT DIAMETER IS REDUCED TO 0.05MU M,THE JC DROPPED TO 20% OF THE VALUE AT 0.1-MU M DIAMETER. THEREASON FOR THIS DEGRADATIONIS INADEQUATE DIFFUSION OF SN. THE AC LOSS OF NB3SN WIRE WITH 0.6-MU M DIAMETER FILAMENTS AT 1 TIS 10 KJ/CUBE M CYCLE.

報告書年度

1989

発行年月

1990/05/01

報告者

担当氏名所属

秋田 調

狛江研究所開発部新技術研究室

田中 祀捷

狛江研究所開発部

キーワード

和文英文
交流超電導線 AC SUPERCONDUCTOR
Nb3Sn超電導線 NB3SN SUPERCONDUCTOR
臨界電流密度 CRITICAL CURRENT DENSITY
ヒステリシス損失 HYSTERESIS LOSS
交流損失 AC LOSS
Copyright (C) Central Research Institute of Electric Power Industry