電力中央研究所

報告書「電力中央研究所報告」は当研究所の研究成果を取りまとめた刊行物として、昭和28年より発行されております。 一部の報告書はPDF形式で全文をダウンロードすることができます。

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電力中央研究所 報告書(電力中央研究所報告)

報告書データベース 詳細情報


報告書番号

T89048

タイトル(和文)

冬季雷の先駆放電進展様相

タイトル(英文)

PROGRESSIVE FEATURE OF STEPPED LEADER ON JAPAN-SEA COAST IN WINTER -BASIC DATA TO ESTABLISH SHIELDING THEORY FOR LIGHTNING-

概要 (図表や脚注は「報告書全文」に掲載しております)

本報告は,1986年度~88年度にかけて北陸電力(株)中能登変電所マイクロ波中継用鉄塔への電撃を対象に,冬季の自然雷の諸パラメータを解明すべく実施した雷観測結果について取りまとめたものである。主な結果は以下に示す通りである。(1)リーダ・ストリーマの進展速度を計測し,下向きリーダ・ストリーマの進展速度が3.01×10の6乗m/secで,上向きリーダ・ストリーマの2倍以上であることを明らかにした。(2)リーダ全過程の平均進展速度は,下向きリーダが0.8×10の5乗m/sec,上向きリーダが(0.8~1.5)×105m/secであり,他所で得られた結果の遅い領域に属する。(3)回転カメラと電撃電流波形の同時観測結果から,リーダの発光強度と電流値の増減とが一致するりこと,リーダの電荷密度が1.2×10の-3乗クーロン/mであること等を明らかにした。

概要 (英文)

BY USING AN AUTOMATIC LIGHTNING-FLASH-PROGRESS-VELOCITY MEASUREMENT SYSTEM (ALPS) AND A HIGH-SPEED STREAKING CAMERA,WE OBSERVED THE DEVELOPMENT OF STEPPED LEADERS FOR LIGHTNING STRIKES ON THE JAPAN-SEA COAST IN WINTER. THE MAIN RESULTS ARE DESCRIBED BELOW. (1) THE PROGRESSIVE VELOCITY OF A LEADER STREAMER IN AN INDIVIDUAL STEPIS 3.0*EXPONENTIAL 10 6M/S FOR DOWNWARD LEADERS WHICH IS ABOUT TWICE THAT FOR UPWARD LEADERS. (2) THE MEAN PROGRESSIVE VELOCITY OF THE TOTAL LEADER PROCESS IS (0.8-1.5)*EXPONENTIAL 5M/S FOR UPWARD LEADERS AND 0.8*10 5M/S FOR DOWNWARD LEADERS. THE VALUES ARE A LITTLE SLOWER THAN RESULTS MEASURED BY OTHER SYSTEM. (3) THE CHARGE DENSITY ALONG THE LEADER LENGTH IS ESTIMATED TO BE 1.2*EXPONENTIAL -3COULOMB/M FROM THE PICTURE TAKEN BY A HIGH-SPPED STREAKING CAMERA AND FROM THE LIGHTNING-STRIKE-CURRENT WAVEFORM.

報告書年度

1989

発行年月

1990/04/01

報告者

担当氏名所属

浅川 聡

狛江研究所送配電部配電研究室

三宅 久仁彦

狛江研究所UHV塩原実験場

相原 良典

狛江研究所送配電部絶縁研究室

新藤 孝敏

狛江研究所送配電部絶縁研究室

金尾 誠一

北陸電力株式会社

キーワード

和文英文
リーダ STEPPED LEADER
雷放電 LIGHTNING
冬季雷 WINTER LIGHTNING
回転カメラ STREAKING CAMERA
雷放電進展様相自動観測装置 ALPS
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