電力中央研究所

報告書「電力中央研究所報告」は当研究所の研究成果を取りまとめた刊行物として、昭和28年より発行されております。 一部の報告書はPDF形式で全文をダウンロードすることができます。

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電力中央研究所 報告書(電力中央研究所報告)

報告書データベース 詳細情報


報告書番号

T89035

タイトル(和文)

高温超電導体研究の現状と交流応用への展望

タイトル(英文)

PRESENT R&D STATUS OF HIGH-TC SUPERCONDUCTORS AND PROSPECTS FOR POWER APPLICATIONS

概要 (図表や脚注は「報告書全文」に掲載しております)

高温超電導体が発見されてから3年が経過し,超電導電力ケーブルや超電導変圧器といった交流応用への期待が高まっている。本報告では,高温超電導体の実用化研究の現状と問題点を調査し,今後交流応用の研究を進める上での課題を明らかにした。主な内容は以下の通りである。1.高温超電導体においては,異方性と結晶粒界の弱結合を制御することが実用化の鍵となる。2.現在試作されている高温超電導線材の交流損失レベルは,従来の低温超電導体による交流線材に較べて,2桁も大きい。3.交流線材化のために,交流損失の低減方法を開発する必要がある。それにはまず,高温超電導体の交流損失と深く関係する,異方性・結晶粒界の弱結合・表面ピンニングの作用を明らかにすることが重要である。

概要 (英文)

SINCE THE DISCOVERY OF HIGH-TC OXIDE SUPERCONDUCTORS,THEIR USE BY ELECTRIC POWER UTILITIES HAS ATTRACTED A GREAT DEAL OF INTEREST. THIS REPORT REVIEWS THE PRESENT R&D STATUS OF HIGH-TC OXIDES,AND RECOMMENDS THE R&D ITEMS AND APPROACHES FOR AC APPLICATIONS. THE MAIN RESULTS ARE AS FOLLOWS: 1.THE KEY ASPECTS OF THE MICROSTRUCTURE OF HIGH-TC OXIDES ARE ANISOTROPY AND GRANULARITY. 2.THE AC LOSS OF HIGH-TC SUPERCONDUCTING SAMPLE WIRES AT THIS STAGE IS ABOUT 100 TIMES THAT OF CONVENTIONAL LOW-TC SUPERCONDUCTING AC WIRES. 3.TO DEVELOP A LOW AC-LOSS WIRE,WE MUST TAKE ADVANTAGE OF ANISOTROPY AND SURFACE-PINNING AND ALSO INVESTIGATE A WAY TO CONTROL GRANULARITY.

報告書年度

1989

発行年月

1990/03/01

報告者

担当氏名所属

安藤 陽一

狛江研究所開発部新技術研究室

秋田 調

狛江研究所開発部新技術研究室

キーワード

和文英文
高温超電導体 HIGH-TC SUPERCONDUCTOR
交流損失 AC LOSS
異方性 ANISOTROPY
粒状性 GRANULARITY
交流超電導線 AC SUPERCONDUCTOR
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