電力中央研究所

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電力中央研究所 報告書(電力中央研究所報告)

報告書データベース 詳細情報


報告書番号

T89002

タイトル(和文)

低線量放射線照射が生体機能に及ぼす影響の基礎的検討-ラットの免疫器官におけるSOD活性と血液像の変化について-

タイトル(英文)

BASIC STUDY ON LOW=DOSE RADIATION EFFECTS:SOD ACTIVITY OF RAT IMMUNE ORGANS AND THE HEMOGRAM CHANGES

概要 (図表や脚注は「報告書全文」に掲載しております)

本研究は,低線量放射線照射により生体機能が活性化する可能性を,動物実験を通じて基礎的に検討することを目的としている。今回,種々の原因により生体内に生じる有害な過剰活性酸素を消去するSODの組織含量が,低線量照射により増加するか,また血液像に変化があるかについて検討した。本報告書は,上記内容に関してラットに低線量放射線を全身照射し,4時間後に致死させて得られた結果についてまとめたものである。即ち,以下のようなSODの賦活化あるいは酵素誘導,およびある線量領域以下は血液像に変化がないことが示唆できた。(1)ESR法により測定したSOD活性については,胸腺および骨髄で0.25~0.50Gy/10minの線量領域において,また脾臓では0.05Gy/10minの線量領域において増加傾向が見られた。(2)血液像については,少なくとも0.10Gy/10min以下の線量領域において,ほとんど変化が見られ

概要 (英文)

WE EXAMINED THE EFFECT OF LOW-DOSE RADIATIONON THE SOD ACTIVITY OF IMMUNE ORGANS SUCH AS THE THYMUS,SPLEEN,AND BONE MARROW IN RATS AND ON HEMATOLOGICAL CHANGES. THE ANIMALS WERE EXPOSEDTO WHOLEBODY RADIATION AND WERE KILLED 4 HOURS LATER. THE SOD ACTIVITYOF THE THYMUS AND BONE MARROW CELLS FROM RATS IRRADIATED AT 0.25 0.50 GY/10 MIN WERE ENHANCED COMPARED TO THOSE ORGANS OF NON-IRRADIATED RATS. THE ENHANCEMENT WAS ALSO OBSERVED IN SPLEEN CELLS FROM A GROUP OF RATS IRRADIATED AT 0.05 GY/10 MIN. RADIATION EXPOSURE AT OVER 0.50 GY/ MINCAUSED INHIBITORY RESPONSES IN THE SAME IMMUNE ORGANS. NO CHANGES IN THE HEMOGRAM WERE OBSERVED AT RADIATION EXPOSURES OF LESS THAN 0.10 GY/10 MIN.

報告書年度

1989

発行年月

1989/06/01

報告者

担当氏名所属

山岡 聖典

狛江研究所原子力部安全管理研究室

キーワード

和文英文
放射線ホルミシス RADIATION HORMESIS
低線量放射線照射 LOW=DOSE RADIATION
SOD活性 SOD ACTIVITY
血液像 HEMOGRAM
免疫器官 IMMUNE ORGANS
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