電力中央研究所

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電力中央研究所 報告書(電力中央研究所報告)

報告書データベース 詳細情報


報告書番号

T87045

タイトル(和文)

亜鉛・ヨウ素電池の開発(その2)-長寿命化と大型・積層化の検討-

タイトル(英文)

RESEARCH AND DEVELOPMENT OF ZINC-IODINE CELL:(PART.2) -IMPROVEMENT OF CYCLE LIFE AND SCALE UP-

概要 (図表や脚注は「報告書全文」に掲載しております)

本報告は亜鉛・ヨウ素電池の寿命劣化要因の解明とその対策・効果ならびに単電池の大型化と積層化の可能性について検討したものである。0.2Wh単電池の寿命原因は主に亜鉛のデンドライト(樹枝状電折物)の生成によるものと考えられたため,電析物の平滑化,負極の不溶性化,電極面の負荷低減化,セパレータによる電析物の成長阻止,電析物の溶解除去などを狙った電池を作成し,寿命延伸の効果を調べた。長寿命化対策を行った電池の寿命は8時間率充放電で最大400サイクルであり,対策前に比べ寿命を2~3倍に延ばすことができたものの,ロードコンディショナー用として不十分であった。電極面積を大型化した1Wh,10Wh単電池およびバイポーラ型積層電池の性能は短寿命の傾向はあるものの,効率,容量,放電率などは比較的良好な結果が得られた。

概要 (英文)

LONG CYCLE LIFE AND SCALE UP ARE REQUIRED FOR 0.2WH ZINC-IODINE CELL TO BE USED FOR LOAD CONDITIONER. WE HAVE ATTEMPTED TO IMPROVE THE CYCLE LIFE OF 0.2WH CELLS. ALMOST 0.2WH CELLS WERE STOPPED WITHIN 100CYCLES UNDER C/10 RATE. DENDRITE FORMATION AT ZINC ANODE WOULD BE ATTRIBUTED TO A MAIN CAUSE OF THE FAILURE EXCEPT MANUFACTURING PROBLEMS. IMPROVED 0.2WH CELLS USING LEAD COLLECTOR INSTEAD OF ZINC ANODE REACHED OVER 400 CYCLES UNDER C/8 RATE. HOWEVER,THIS STATE IS NOT ENOUGH FOR LOAD CONDITIONER USE. WE HAVE FABRICATED AND TESTED 1WH CELLS,10WH CELLS AND BIPOLAR CELLS BASED ON IMPROVED 0.2WH CELL. RATHER GOOD ENERGY EFFICIENCY,CHARGE-DISCHARGE PROFILE AND RATE-CAPABILITY WERE OBTAINED FOR THESE CELLS. BUT,CYCLE LIFES OF THESE CELLS WERE POOR.

報告書年度

1987

発行年月

1988/05/01

報告者

担当氏名所属

岩堀 徹

狛江研究所開発部

石川 力雄

狛江研究所開発部

熊井 一馬

狛江研究所開発部新技術研究室

キーワード

和文英文
亜鉛・ヨウ素電池 ZINC-IODINE CELL
二次電池 SECONDARY BATTERY
サイクル寿命 CYCLE LIFE
デンドライト生成 DENDRITE FORMATION
ロードコンディショナー LOAD CONDITIONER
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