電力中央研究所

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電力中央研究所 報告書(電力中央研究所報告)

報告書データベース 詳細情報


報告書番号

T45

タイトル(和文)

高速増殖炉における炉壁冷却型崩壊熱除去系の伝熱性能改善に関する研究

タイトル(英文)

ENHANCEMENT OF HEAT TRANSFER OF REACTOR VESSEL AUXILIARY COOLING SYSTEM OF FBR

概要 (図表や脚注は「報告書全文」に掲載しております)

FBRの崩壊熱除去系の1つであるRVACSは,受動的な安全性を有するとともに信頼性が高い。しかしながら,RVACSは熱交換を空気の自然対流に依存するため,除熱容量は比較的小さい。本報告では,伝熱促進を行う伝熱媒体の採用を提案するとともに,実験および解析的にその除熱性能を確認した。主な結論は以下である。(1)厚さ5mm,平均空孔径約5mm,空孔率約92%の多孔質体が最大の熱伝達促進効果を示すことが分かった。(2)実機に近いスケールの熱伝達促進効果を大型実験装置を用いて確認し,動特性解析に用いることのできる伝熱相関式を導いた。(3)システム解析コードを用いたタンク型FBRの動特性解析を行い,多孔質体を用いたRVACSの能力を評価し,本概念の適用範囲を求めたところ,本タイプのRVACSは約500MWeのタンク型FBRまで適用できることが分かった。

概要 (英文)

THE REACTOR VESSEL AUXILIARY COOLING SYSTEM(RVACS),A DECAY HEAT REMOVAL SYSTEM IN FBRS,HAS PASSIVE SAFETY AS WELL AS HIGH RELIABILITY. HOWEVER,THE HEAT REMOVAL CAPACITY IS RELATIVELY SMALL BECAUSE HEAT EXCHANGE DEPENDS ON NATURAL AIR CONVECTION. THIS REPORTPROPOSES A MEDIUM TO ENHANCE THE HEAT TRANSFER AND CONFIRMS THE HEAT TRANSFER PERFORMANCE BY EXPERIMENTAL AND ANALYTICAL STUDIES. THE FOLLOWING RESULTS WERE OBTAINED. (1) A POROUS PLATE OF 5-MM THICKNESS,5-MM PORE DIAMETER,AND 92% POROSITY HAD THE HIGHEST HEAT TRANSFER. (2) ENHANCEDHEAT TRANSFER WAS DEMONSTRATED BY LARGE AND SCALE EXPERIMENTS. HEAT TRANSFER CORRELATIONS WERE DERIVED. (3) ANALYSIS OF THE TRANSIENT CONDITIONS OF A CONVENTIONAL POOL-TYPE FBR USING THE SYSTEM ANALYSIS CODE SUGGESTS RVACS IS APPLICABLE TO CONVENTIONAL POOL-TYPE FBRS WITH A CAPACITYOF 500MWE OR LESS.

報告書年度

1996

発行年月

1996/10/01

報告者

担当氏名所属

西 義久

狛江研究所原子力システム部原子炉システムグループ

木下 泉

狛江研究所原子力システム部原子炉システムグループ

植田 伸幸

狛江研究所原子力システム部原子炉システムグループ

古谷 正裕

狛江研究所原子力システム部伝熱工学グループ

キーワード

和文英文
高速増殖炉 FBR
崩壊熱除去系 DECAY HEAT REMOVAL SYSTEM
伝熱促進 HEAT TRANSFER ENHANCEMENT
多孔質体 POROUS BODY
熱ふく射 THERMAL RADIATION
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