電力中央研究所

報告書「電力中央研究所報告」は当研究所の研究成果を取りまとめた刊行物として、昭和28年より発行されております。 一部の報告書はPDF形式で全文をダウンロードすることができます。

※ PDFのファイルサイズが大きい場合には、ダウンロードに時間がかかる場合がございます。 ダウンロードは1回のクリックで開始しますので、ダウンロードが完了するまで、複数回のクリックはなさらないようご注意願います。

電力中央研究所 報告書(電力中央研究所報告)

報告書データベース 詳細情報


報告書番号

T39

タイトル(和文)

超ウラン元素の乾式分離要素技術の開発と効率的分離プロセスの構築

タイトル(英文)

DEVELOPMENT OF PYROMETALLURGICAL PARTITIONING TECHNOLOGY FOR TRANSURANIUM ELEMENTS WITH PROCESS FLOW

概要 (図表や脚注は「報告書全文」に掲載しております)

本報告は,高レベル廃液から超ウラン元素を分離する手法として,当所独自の構想に基づいた乾式分離法について,これまでに実施してきた要素技術開発の成果を総合的にまとめると共に,それに基づいて適切な分離プロセスの提案を行なったものである。乾式分離の前処理技術として,模擬高レベル廃液を,高効率で,酸化物へ転換しさらに塩化物へ転換出来ることを確認した。また,還元・抽出,電解精製に関し,TRUを用いて分離特性データを取得し,何れの方法においても溶融塩中から99%以上TRUを分離できることを確認した。さらに,溶融金属としてカドミウムやビスマスを用いて還元・抽出を多段で行うことにより,TRUとREが相互に分離できることを明らかにした。一方,TRUを除去した後,高レベル放射性の塩廃棄物を安定に処理する方法を確立しそのプロセスを構築した。これらの成果をもとに,乾式分離法で高レベル廃液からTRUを分離する適切な分離プロセスフローを構築すると共に,その物質収支を予測した。

概要 (英文)

A DRY PROCESS FOR PARTITIONING TRANSURANIUM ELEMENTS FROM HIGH-LEVEL LIQUID WASTE IS BEING DEVELOPED BASED ON THE CONCEPT OF BURNING TRUS FROM THE LWR CYCLE IN A METALLIC-FUEL FBR.THE EXPERIMENTAL RESULTS FOR EACH PROCESS OF THE DRY METHOD(DENITRATION,CHLORINATION,PYROMETALLURGICAL PARTITIONING WITH REDUCTIVE EXTRACTION AND ELECTROREFINING,AND WASTE SALT TREATMENT)ARE SUMMARIZED.HLW CAN BE TRANSFORMED TO CHLORIDES BY OXIDE CONVERSION WITH HIGH EFFICIENCY AS SHOWN EXPERIMENTS WITH SIMULATED WASTES.FOR REDUCTIVE EXTRACTION AND ELECTROREFINING,OXIDATION-REDUCTION POTENTIAL,ACTIVITY COEFFICIENTS,DISTRIBUTION COEFFICIENTS AND SEPARATION FACTOR BETWEEN TRUS AND RARE EARTHS IN A SYSTEM OF MOLTEN CHLORIDES-LIQUID CADMIUM AND BISMUTH WERE MEASURED.IT ISFEASIBLE TO REMOVE MORE THAN 99% OF TRUS FROM THE SALT.MOREOVER,A HIGHSEPARATION RATIO WAS OBTAINED BETWEEN TRUS AND RARE EARTHS BY USING COUNTER-CURRENT REDUCTION EXTRACTION WITH CADMIUM OR BISMUTH.A METHOD TO TRANSFORM WASTE CHLORIDES INTO STABLE OXIDES AND TO MAKE WASTE GLASS WAS DEVELOPED.A PROCESS FLOW WITH MATERIAL BALANCE SHEET TO RECOVER TRUS FROM HLW IS PROPOSED BASED AN THE RESULTS.

報告書年度

1995

発行年月

1995/07/01

報告者

担当氏名所属

井上 正

狛江研究所原子物理部

倉田 正輝

狛江研究所原子力システム部炉物理・燃料工学グループ

坂村 義治

狛江研究所原子物理部溶融塩化学グループ

土方 孝敏

狛江研究所原子物理部溶融塩化学グループ

木下 賢介

狛江研究所原子物理部溶融塩化学グループ

中村 勤也

狛江研究所原子力システム部炉物理・燃料工学グループ

小林 邦明

狛江研究所原子物理部

小長谷 秀明

狛江研究所物理化学部溶融塩化学グループ

東 達弘

川崎重工(株)

キーワード

和文英文
乾式分離 PYROMETALLURGICAL PARTITIONING
超ウラン元素 TRANSURANIUM ELEMENTS
溶融塩 MOLTEN CHLORIDES
脱硝 DENITRATION
塩素化 CHLORINATION
Copyright (C) Central Research Institute of Electric Power Industry