電力中央研究所 報告書(電力中央研究所報告)
報告書データベース 詳細情報
報告書番号
T32
タイトル(和文)
超小型安全高速炉の概念設計と技術成立性評価
タイトル(英文)
COMCEPTUAL DESIGN STUDY AND TECHNICAL FEASIBILITY ASSESSMENT OF SUPER-SMALL,SAFE FAST REACTORS
概要 (図表や脚注は「報告書全文」に掲載しております)
簡素化と受動的安全特性の活用による安全性の著しい向上を目指した,二つの超小型の高速炉概念を具体化し,受動的に安全が確保できるかどうかを評価した。両概念とも,金属燃料の特徴を活かして負のフィードバックを大きくするとともに,寿命期間中の冷却材ボイド反応度を負に維持する炉心設計とした。崩壊熱除去系には自然通風による静的な系統も加えた。安全解析の結果,ATWSや全交流電源喪失に対して,受動的に燃料の健全性が保たれる高い安全が確保できる見通しを得た。一方,運転,保守・補修性については,燃料交換間隔が長く(5~10年),回転プラグなどの動的機器を削除した概念を採用するなどで大幅な向上が期待できることが示された。経済性については,革新的な概念を採用して工場製作範囲を拡大した簡素化設計により,原子炉系のスケールデメリットを大幅に改善できることが判った。又,以上の概念の実現に必要な開発課題についても摘出した
概要 (英文)
TWO CONCEPTUAL DESIGNS OF VERY SMALL LMRS WERE EVALUATED FOR SAFETY BY INTRODUCING PASSIVE SAFETY FEATURES AND LESSCOMPLEX SYSTEMS.BOTH CORE DESIGNS HAVE STORONG NEGATIVE FEEDBACK AND NEGATIVE SODIUM VOID REACTIVITY DURING THE CORE LIFE.RVACS WAS INTRODUCED AS DIVERSE DHRS.ACCIDENT ANALYSES OF BOTH ATWS AND TBO SHOW THAT THESE ABNORMAL EVENTS ARE MITIGATED PASSIVELY WITHOUT COOLANT BOILING FUEL MELTING.THESE SHOW THAT A LONG LIFE CORE AND INNOVATIVE FUEL HANDLING EXCHANGING SYSTEM HAVE ADVANTAGES IN OPERABILITY AND MAINTENANCE AND THAT SIMPLIFIED AND SHOP FABRICATION ENHANCED DESIGN CAN DEAL SUCCESSFULLYWITH ECONOMICS.
報告書年度
1993
発行年月
1993/11/01
報告者
担当 | 氏名 | 所属 |
---|---|---|
主 |
植田 伸幸 |
狛江研究所原子力システム部原子炉システムグループ |
共 |
神戸 満 |
狛江研究所原子力システム部原子炉システムグループ |
共 |
魚谷 正樹 |
狛江研究所原子力システム部原子炉システムグループ |
キーワード
和文 | 英文 |
---|---|
高速炉 | FAST REACTOR |
小型炉 | SMALL REACTOR |
静的安全姓 | PASSIVE SAFETY |
金属燃料 | METALLIC FUEL |
簡素化 | SIMPLIFICATION |