電力中央研究所

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電力中央研究所 報告書(電力中央研究所報告)

報告書データベース 詳細情報


報告書番号

T03044

タイトル(和文)

負荷周波数制御シミュレーション用火力プラントモデルの開発

タイトル(英文)

Development of Thermal Plant Model for LFC Simulation

概要 (図表や脚注は「報告書全文」に掲載しております)

電力自由化の進展や出力変動の予測が困難な自然エネルギーの導入量の拡大など,電力系統の負荷周波数制御(LFC)にとって厳しい状況を迎えつつある。このような状況に対処するためLFCシミュレーションの必要性が高まっている。 このため、火力プラントの出力応動特性を考慮したLFCシミュレーション用プラントモデルを開発した。このモデルは、従来のガバナモデルと異なり、制御系とボイラ動特性を簡易に模擬している。モデルは、中給LFC指令に対して緩やかに追従する部分とガバナフリーによる速い出力変動の部分に分けた構成とし,これによりモデルの構成が簡易かつ使用定数を容易に設定できるモデルを実現した。また、当所既開発の詳細プラントモデル,および実機実測との対比より,開発したモデルの解析精度が良好であることを検証した。

概要 (英文)

Load Frequency Control (LFC) tends to be a difficult problem because of progress of electric deregulation and increase of renewable energy whose generation output we cannot estimate accurately. To cope with this problem, LFC simulation becomes increasingly important. Therefore, we have developed thermal plant model for LFC simulation. Unlike a governor model, boiler dynamics and plant control system are considered in the LFC model. The LFC model is composed of two parts: One part describes slow dynamics for LFC demand and another one describes fast dynamics for frequency change. This makes the LFC model more simple and easier to tune parameters than a detailed plant model. We verified the accuracy of the LFC model by comparing simulation results with measurements or results obtained by a detailed plant model.

報告書年度

2003

発行年月

2004/04

報告者

担当氏名所属

天野 博之

狛江研究所電力システム部

川口 直樹

狛江研究所電力システム部

井上 俊雄

狛江研究所電力システム部

キーワード

和文英文
電力系統 Electric Power System
火力プラントモデル Thermal Plant Model
負荷周波数制御(LFC) Load Frequency Control (LFC)
動特性シミュレーション Dynamic Simulation
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