電力中央研究所

報告書「電力中央研究所報告」は当研究所の研究成果を取りまとめた刊行物として、昭和28年より発行されております。 一部の報告書はPDF形式で全文をダウンロードすることができます。

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電力中央研究所 報告書(電力中央研究所報告)

報告書データベース 詳細情報


報告書番号

T01038

タイトル(和文)

全固体型リチウム二次電池の開発(II) -5V級コンポジット全固体型電池の試作-

タイトル(英文)

Research and Development of All Solid-State Lithium Secondary Batteries (II) -Demonstration of a 5 V Class Composite-type All Solid-State Battery-

概要 (図表や脚注は「報告書全文」に掲載しております)

静電噴霧析出(ESD)法により5 V級正極、LiNi0.5Mn1.5O4を合成し、その上に、平均換算膜厚10 nmの薄膜無機電解質(Li3PO4)をESD法、または塗布乾燥法にて析出させ、良好な正極/電解質界面(60℃において約1600Ωcm-2)を形成可能とした。 高分子固体電解質(SPE)を薄膜無機電解質上で熱架橋し、対極にリチウムを用い、[LiNi0.5Mn1.5O4|Li3PO4|SPE|Li]のコンポジット全固体型リチウム二次電池を試作した。試作した電池は、5 V級正極に特徴的な挙動を示すことが確認された。これまで、全固体型電池で5 V級正極の実現が報告された電池系は、大型化可能な全固体型電池としては他に例がない。

概要 (英文)

A 5 V Class ceramic / polymer composite all-solid-state lithium battery, [LiNi0.5Mn1.5O4|Li3PO4|solid polymer electrolyte (SPE)|Li] was prepared. The total cell impedance showed 1.6 kΩ cm-2 at 333 K and the discharge capacity was 100 mAh g-1 with discharge voltage plateau at 4.7 V and 4.1 V regions. A cell without Li3PO4 showed only a lower discharge voltage plateau (<3.5 V) than the composite one. This hints that the Li3PO4 played the role of Solid Electrolyte Interface (SEI) at the LiNi0.5Mn1.5O4 surface.

報告書年度

2001

発行年月

2002/06

報告者

担当氏名所属

小林 陽

狛江研究所リチウム二次電池プロジェクト

宮代 一

狛江研究所リチウム二次電池プロジェクト

高原 晃里

独立行政法人産業技術総合研究所 生活環境系特別研究体 界面イオニクスグループ

田渕 光春

独立行政法人産業技術総合研究所 生活環境系特別研究体 界面イオニクスグループ

岩堀 徹

狛江研究所リチウム二次電池プロジェクト

キーワード

和文英文
全固体型リチウム二次電池 All Solid Lithium Secondary Battery
コンポジット固体電解質 Composite-type Solid Electrolyte
5 V級正極 5 V Class Cathode
静電噴霧析出法 Electrostatic Spray Deposition Method
リチウムマンガンスピネル正極 Lithium Manganese Oxide Cathode
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