電力中央研究所

報告書「電力中央研究所報告」は当研究所の研究成果を取りまとめた刊行物として、昭和28年より発行されております。 一部の報告書はPDF形式で全文をダウンロードすることができます。

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電力中央研究所 報告書(電力中央研究所報告)

報告書データベース 詳細情報


報告書番号

T01025

タイトル(和文)

高構造物雷撃を対象とした磁界観測による雷撃電流波形の推定

タイトル(英文)

Estimation of Lightning Current Waveform from Observed Magnetic Fields for Lightning to a Tall Structure

概要 (図表や脚注は「報告書全文」に掲載しております)

本報告では,200m煙突への雷撃を対象に,雷撃電流と多地点(最大で約11km)電磁界の強制トリガ方式による同時観測システムの構築について述べるとともに,特に雷撃電流と磁界の同時観測結果および解析結果について報告する。高構造物への雷撃に伴う雷撃電流と過渡磁界の関係については,遠方点(~10km程度)までを含めて,本研究で提案している構造物の影響(条件によっては反射波まで含む)を考慮した計算方法で,電流波形から磁界波形(特に立ち上がり部分)をほぼ再現できることが示された。さらに,高構造物への雷撃を対象に,磁界波形から雷撃電流波形を推定するフローの基本的な考え方について提案する。本手法は,波形の立ち上がり部分の急峻度に応じて,観測磁界波形から電流波形を仮定し,上述の磁界計算による波形と観測波形との対比から電流値および波形を推定するものである。

概要 (英文)

For lightning striking a tall structure, particularly in winter, we attempted to simultaneously observe the lightning current and the electromagnetic field waveforms caused by winter lightning striking a high chimney in order to study the characteristics of the electromagnetic field and the propagation and distribution of lightning stroke current along the lightning channel and the structure. In this report, we describe the configuration of the simultaneous observation system for the lightning stroke current and the electromagnetic fields at five observation points. Moreover, we discuss the results and analysis of the magnetic fields simultaneously observed at multiple observation points. Finally, we show a schematic flow chart of lightning current estimation from magnetic fields for lightning to a structure.

報告書年度

2001

発行年月

2002/04

報告者

担当氏名所属

五島 久司

狛江研究所電気絶縁部

本山 英器

狛江研究所電気絶縁部

浅川 聡

狛江研究所電気絶縁部

和田 淳

狛江研究所電気絶縁部

新藤 孝敏

狛江研究所

横山 茂

狛江研究所

中田 一夫

北陸電力(株) 雷センター

キーワード

和文英文
雷撃電流 Lightning current
電磁界 Electromagnetic field
雷観測 Lightning observation
冬季雷 Winter lightning
構造物雷撃 Lightning to structure
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