電力中央研究所

報告書「電力中央研究所報告」は当研究所の研究成果を取りまとめた刊行物として、昭和28年より発行されております。 一部の報告書はPDF形式で全文をダウンロードすることができます。

※ PDFのファイルサイズが大きい場合には、ダウンロードに時間がかかる場合がございます。 ダウンロードは1回のクリックで開始しますので、ダウンロードが完了するまで、複数回のクリックはなさらないようご注意願います。

電力中央研究所 報告書(電力中央研究所報告)

報告書データベース 詳細情報


報告書番号

T00049

タイトル(和文)

氷蓄熱式天井放射空調システムの開発(その2) --モデルオフィスでの実験的評価--

タイトル(英文)

Study on Radiant Ceiling Panel HVAC System Integrated with Ice Storage System (Part 2) - Experimental Evaluation in Model Office -

概要 (図表や脚注は「報告書全文」に掲載しております)

(1) 氷蓄熱式天井放射空調システムのコンセプトに基いて試作した実規模実験装置の室内に模擬什器を設置し、温熱環境の評価を行った。全てのブースにおいて、作用温度、上下温度差、気流速度はASHRAEやISOの推奨値を満足し、良好な温熱環境となることを確認した。(2) 室内では金属製の天井放射パネルによる音響反射によって残響時間が長くなり、会話の聞き取りにくい状況が生じていた。吸音材としてカーペット等を敷設することで適正な残響時間とすることができた。(3) これまでの検討によって氷蓄熱式天井放射空調システムは実用化の目途を得た。今後は実建物での採用を呼びかけていく予定である。

概要 (英文)

1) We set up six model office booths in an office equipped with our full-scale experimental radiant ceiling panel HVAC system. Then we evaluated thermal environments in the booths. We verified that the system provided good thermal environments in all booths. They satisfy ASHRAE or ISO recommendations for thermal comfort in terms of operative temperature, vertical air temperature difference, and air speed.2) We encountered some problems in terms of acoustic properties of the room due to acoustic reflections at the metal radiant ceiling panels. But we were able to overcome this drawback by laying carpet as an acoustic absorber in the room.3) Our studies up to this point indicate that the system is fit for practical use. We are going to make an effort to introduce the system into real buildings.

報告書年度

2000

発行年月

2001/04

報告者

担当氏名所属

中野 幸夫

狛江研究所需要家システム部

占部 亘

狛江研究所需要家システム部

坪田 祐二

東京電力(株) 電力技術研究所

岡 建雄

宇都宮大学 工学部建設学科

間 純一

東洋熱工業(株) 技術統轄本部

橋本 幸博

東洋熱工業(株) 技術統轄本部

今井 智将

東洋熱工業(株) 技術統轄本部

宮永 俊之

狛江研究所需要家システム部

キーワード

和文英文
天井放射空調 radiant ceiling panel HVAC system
温熱環境 thermal environment
オフィス office
残響特性 reverberation characteristic
氷蓄熱 ice storage system
Copyright (C) Central Research Institute of Electric Power Industry