電力中央研究所

報告書「電力中央研究所報告」は当研究所の研究成果を取りまとめた刊行物として、昭和28年より発行されております。 一部の報告書はPDF形式で全文をダウンロードすることができます。

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電力中央研究所 報告書(電力中央研究所報告)

報告書データベース 詳細情報


報告書番号

T00037

タイトル(和文)

リチウム電池材料評価のための熱量測定の適用(IV) -LiCoO2 / Graphite系電池の反応熱分離とサイクル劣化要因の推定-

タイトル(英文)

Application of Calorimetry Measurement to Analyze Lithium Batteries(IV) -Application to LiCoO2/Graphite Cell and the Construction of Thermal Behavior

概要 (図表や脚注は「報告書全文」に掲載しております)

リチウムコバルト酸化物(LiCoO2)正極/グラファイト(Graphite)負極からなるリチウムイオン電池の熱挙動について、正極・負極由来成分の分離を行うため、対極に金属リチウム(Li)を用いたLiCoO2/Li、Graphite/Liコイン電池を試作し、イオン電池の熱挙動を比較した。その結果、LiCoO2/Graphite系イオン電池においては、正極LiCoO2の反応熱が支配的であること、Graphiteのステージ構造変化と熱挙動の変曲点が一致することを見出した。これらの結果をもとに、市販リチウムイオン電池のサイクル経過途中における容量低下要因を熱量測定により解析した結果、多くの場合、負極有効活物質量の減少が容量低下要因との推定結果が得られた。

概要 (英文)

Precise calorimetry of a lithium ion cell is a promising approach to the nondestructive analysis of electrodes. However, the thermal behavior observed in the lithium ion cell is affected by both electrodes. In order to separate the thermal characteristics of anode and cathode materials, we prepared LiCoO2/ Li and graphite / Li coin-type cells and attributed the thermal characteristics of each electrode.After the defination of the thermal characteristics, the degradation factor of cycled lithium ion cells was estimated. We found that the decrease of effective active material capacity in the anode was the dominant factor in the degradation.

報告書年度

2000

発行年月

2001/04

報告者

担当氏名所属

小林 陽

狛江研究所リチウム二次電池プロジェクト

宮代 一

狛江研究所リチウム二次電池プロジェクト

熊井 一馬

狛江研究所リチウム二次電池プロジェクト

岩堀 徹

狛江研究所リチウム二次電池プロジェクト

キーワード

和文英文
リチウム二次電池 Lithium Secondary Battery
伝導型熱量計 Conductive Calorimeter
熱量測定 Calorimetry
リチウムコバルト酸化物正極 Lithium Cobalt Oxide Cathode
グラファイト負極 Graphite Anode
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