電力中央研究所

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電力中央研究所 報告書(電力中央研究所報告)

報告書データベース 詳細情報


報告書番号

T00015

タイトル(和文)

亜鉛注入によるPWR構造材料への放射能蓄積抑制効果

タイトル(英文)

Effect of Zinc Injection on the Radioactivity Build-up Control of PWR Structural Materials

概要 (図表や脚注は「報告書全文」に掲載しております)

PWR発電所ではさらなる作業者の放射線被曝低減のための取り組みの一環として原子炉一次冷却水への亜鉛注入が検討されている。放射能蓄積挙動実験装置を用いて、通常水質(NWC)および亜鉛注入水質(ZWC)時でのPWR主要構造材料(インコネル600、SCS14A,SUS304)への放射能蓄積抑制効果について検討し、以下の結果を得た。(1)亜鉛を10ppb注入した場合に約50%の放射能蓄積抑制効果が得られることを明らかにした。亜鉛を50ppbに増加した場合の効果は、約60%低減であり、亜鉛を増加させても抑制効果は顕著には増加しない。また、亜鉛濃度による3種の材料間の放射能蓄積抑制効果には差はなかった。(2)亜鉛を注入することのより主要構造材料の腐食は増加することはなく、抑制される方向であると考えられた。(3)亜鉛の代替イオン種として遷移金属(Ni,Cr,Mn)3種と亜鉛の効果を比較したが亜鉛が最も良かった。

概要 (英文)

The zinc injection into PWR primary coolant is expected as one of the most effective technique to control the radiation build-up at PWR power plants. The effect of zinc and other transition metals injection on radiation build-up of main component materials,i.e.,Inconel 600, SCS14A and SUS304 were evaluated. The main results were follows;(1) The radioactive build-up control of material was improved to 50% by the injection of 10ppb zinc. The effectiveness of zinc injection of 50ppb on radioactive was only 60% and that did not increased remarkably. The radioactive build-up behavior showed no differences between the three types of materials over all zinc concentration tested.(2) The corrosion of materials were not increased and the corrosion restriction tendency were shown by the zinc injection. (3)The effectiveness of other transition metals injection, such as Ni, Cr, and Mn, on radioactive build-up was less than that of Zn.

報告書年度

2000

発行年月

2001/03

報告者

担当氏名所属

神戸 弘巳

狛江研究所界面科学部

藤原 和俊

狛江研究所界面科学部

キーワード

和文英文
放射能蓄積 Radioactivity Build-up
亜鉛注入 Zinc Injection
水化学 Water Chemistry
PWR PWR
腐食抑制 Corrosion control
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