電力中央研究所

報告書「電力中央研究所報告」は当研究所の研究成果を取りまとめた刊行物として、昭和28年より発行されております。 一部の報告書はPDF形式で全文をダウンロードすることができます。

※ PDFのファイルサイズが大きい場合には、ダウンロードに時間がかかる場合がございます。 ダウンロードは1回のクリックで開始しますので、ダウンロードが完了するまで、複数回のクリックはなさらないようご注意願います。

電力中央研究所 報告書(電力中央研究所報告)

報告書データベース 詳細情報


報告書番号

R98021

タイトル(和文)

時刻同期を用いた広域保護システムの構成法

タイトル(英文)

Methods for Constructing Wide-Area Protection System Employing Time Synchronization

概要 (図表や脚注は「報告書全文」に掲載しております)

今後の電力系統構成の広域・複雑化により、リレー装置相互で動作時間や事故検出範囲の調整を必要とする距離リレー方式による後備保護では,その調整が一層複雑になるとともに,動作時間の短縮が困難になるといった問題点が予想される。そこで,時刻同期を用いて各所でのサンプリング同期を確立し,広範囲の電流情報をもとにした差動演算論理による広域保護システムを提案する。提案する広域保護システムは,従来の後備保護に比べ動作時間の高速化と遮断範囲の選択性向上を図ることができる。また,伝送路への遅延変動制約が緩和されるため,ATMなどの汎用伝送路が使用できる。装置を試作し,電力系統シミュレータ,ATM伝送網に接続して動作検証した結果,事故区間判定や後備保護機能が正しく動作し,広域保護システムの有効性が確認できた。

概要 (英文)

As power systems grow larger, it is becoming difficult to achieve reach and time coordination in backup protection when using distance relays. To cope with those problems, current differential backup protection for a busbar and transmission circuits connected to that busbar on an inter-station or wide-area basis is proposed. The proposed system can operate better than conventional systems with respect to operate time, section selectivity. An experimental system employing a 155 Mbps ATM backbone network and Ethernet interfaces is examined using a power system simulator configuring a busbar and a power line, and operates satisfactorily with respect to both primary and backup protection functions in various states of power system faults and telecommunication failures.

報告書年度

1998

発行年月

1999/10

報告者

担当氏名所属

今村 弘

情報研究所

芹澤 善積

情報研究所

菅谷 延明

情報研究所

堀 政夫

東芝 電力系統技術部

竹内 純

東芝 電力系統技術部

犬飼 道彦

東芝 電力系統技術部

杉浦 秀昌

東芝 府中工場

鏡 敏朗

東芝 府中工場

亀田 秀之

狛江研究所電力システム部

山下 光司

狛江研究所電力システム部

キーワード

和文英文
系統保護 Power system protection
後備保護 Backup protection
時刻同期 Time synchronization
ATM ATM
Copyright (C) Central Research Institute of Electric Power Industry