電力中央研究所

報告書「電力中央研究所報告」は当研究所の研究成果を取りまとめた刊行物として、昭和28年より発行されております。 一部の報告書はPDF形式で全文をダウンロードすることができます。

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電力中央研究所 報告書(電力中央研究所報告)

報告書データベース 詳細情報


報告書番号

R15022

タイトル(和文)

系統擾乱時の応動を高速に解析可能な瞬時値変換器モデルの開発―整流回路付平均値モデル―

タイトル(英文)

Development of Converter Model for High-speed Transient Analysis - Averaged Model with Rectifier Circuit -

概要 (図表や脚注は「報告書全文」に掲載しております)

交直変換器の電力系統への導入に際しては,瞬時値解析が欠かせないものとなっている。瞬時値解析においては変換器のスイッチングを正確に模擬するモデル(詳細モデル)が主に用いられてきたが,このモデルは計算時間刻みを大きくとることができず計算時間がかかるという課題があった。この課題に対し,通常運転時については変換器を電圧源として模擬するモデル(平均値モデル)により高速に解析が行えるが,平均値モデルでは系統擾乱時の解析に必要なゲートブロック(GB)動作を模擬できず,より適用範囲の広いモデルの開発が望まれていた。
そこで,平均値モデルに整流回路を付加することでGBを模擬可能な変換器モデル(以下,整流回路付平均値モデル)を開発した。整流回路付平均値モデルは通常運転時にはPWM変調波を直接出力する電圧源として変換器を模擬し,整流回路を付加することで従来は不可能であったGB動作を模擬できる。また,従来の平均値モデルと同じく計算時間刻みを大きくとることが可能なため,高速な解析が可能となる。

概要 (英文)

Introduction of converter to power system will continue to spread and transient analysis of converter grows more important. Therefore, we developed converter averaged model with rectifier circuit for transient analysis. The developed converter model based on averaged model has characteristics below.
1. In steady state condition, the converter model is treated as voltage sources which output amplitude wave directly.
2. In gate block condition, the converter model is treated as rectifier.
The developed converter model is fast and accurate model by this idea. We verified accuracy of the developed model by comparison with the detail model which can simulate converter switching. The simulation result of developed model is consistent with that of detailed model.

報告書年度

2015

発行年月

2016/07

報告者

担当氏名所属

菊間 俊明

システム技術研究所 電力システム領域

岡田 有功

システム技術研究所 需要家システム領域

野田 琢

電力技術研究所 電力応用領域

キーワード

和文英文
瞬時値解析 Electromagnetic transient analysis
変換器 Converter
高速化 Acceleration
平均値モデル Averaged model
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