電力中央研究所 報告書(電力中央研究所報告)
報告書データベース 詳細情報
報告書番号
R13016
タイトル(和文)
家庭用エアコンの熱源特性モデルの開発 ―その5:非定常状態への適用―
タイトル(英文)
Development of Heat Source Characteristic Model of Home User Air Conditioner -Part 5: Applicability to Unsteady State-
概要 (図表や脚注は「報告書全文」に掲載しております)
本研究では、エアコン熱源特性モデルをCADIEEへ組み込み、制御モデルと組み合わせた総合モデルを構築するとともに、断熱室での試験によって、その精度検証を行った。
主な知見は以下のようにまとめられる。
1) エアコン総合モデルの構築
エアコン総合モデルを構築した。本モデルでは、各運転条件におけるエアコンの熱処理量を決定した上で、その熱処理量と利用条件における消費電力を算出する。総合モデルでは、まず利用条件に応じてエアコンの最大・最小能力を決定する。次に、熱処理部分で、その能力範囲内で汎用的なPID制御により室内に投入(除去)する熱処理量を算出する。その後、利用条件と熱処理量に応じて、熱源特性モデルによって消費電力を算出する。
2)エアコン総合モデルの精度検証
外部との熱の出入りを遮断した断熱室において、経時的に変動するステップ状の熱負荷を与え、冷房・暖房時の運転試験を行い、消費電力の実測値と、CADIEEに組み込んだエアコン総合モデルによる推定値を比較することで精度の検証を行った。
エアコン室内機・室外機の吸込温度、熱負荷の大きさ・変動時間間隔を変えた複数の条件について、各試験の消費電力平均値の実測値と推定値を比較すると、概ね±20%の範囲でエアコンの消費電力を推定できた。
概要 (英文)
This paper describes the development of heat source characteristic model of air conditioner, which can estimate electric power consumption in various situations.
Major findings can be summarized as follows:
1) A comprehensive model of air conditioner has constructed. In this model, the quantity of heat that is conducted by air conditioner is determined and electric power consumption of air conditioner at unsteady states is calculated.
2) Operation of air conditioner under the various conditions during heating and cooling period was experimented and precision of the model was evaluated. Monitored data and estimated data were approximately in agreement with 20% of range.
報告書年度
2013
発行年月
2014/06
報告者
担当 | 氏名 | 所属 |
---|---|---|
主 |
上野 剛 |
システム技術研究所 需要家システム領域 |
共 |
北原博幸 |
トータルシステム研究所 |
キーワード
和文 | 英文 |
---|---|
エアコン | Air Conditioner |
熱源特性 | Heat Source Characteristic |
住宅 | Residential Building |
室内温熱環境 | Indoor Thermal Environment |
性能評価 | Performance Evaluation |