報告書番号

R12002

タイトル（和文）

家庭用エアコンの熱源特性モデルの開発 ―その4：様々な機種へのモデルの適正可能性検証―

タイトル（英文）

Development of Heat Source Characteristic Model of Home User Air Conditioner -Part 4: Evaluation of Applicability of Model to Various Appliances-

概要 （図表や脚注は「報告書全文」に掲載しております）

当所では、エアコンを設置する部屋の特性や使い方にあった機器を適切に選定するための「エアコン選定支援ツール」の構築を目指している。そのためには、様々な機種について、冷房・暖房時の消費電力を推定できるようにする必要がある。当所ではこれまでにエアコンの熱源特性モデルを開発し、高機能機1機種を対象として実験によってモデルの推定精度の検証を行ったが、様々な機種へのモデルの適用可能性の検証が必要である。
そこで、一般家庭に広く普及している機種(普及機)を対象として、実験によってモデルの精度検証を行った。この上で、様々な機種に対して、期間消費電力量の公表値とモデルによる推定値を比較することで、モデルの適用可能性の検証を行った。
普及機1機種を用いて、様々な条件にてエアコンの冷房・暖房時運転試験を行い、消費電力についてモデルの推定精度の検証を行った。冷房、暖房共に、実測値と推定値は良好に一致し、モデルの推定精度が確認された。
期間消費電力量は一般に公表されており、同じく公表値である定格能力時、暖房低温能力時、並びに一般には非公表の中間能力時の消費電力から算出される。したがって、様々な機種に対して、非公表の中間能力時の消費電力の代わりに、モデルによって算出した中間能力時の消費電力を用いて期間消費電力量を推定し、公表値と比較することで、モデルの適用可能性を確認することができる。
市販されている58機種に対して、期間消費電力量の公表値とモデルによる推定値を比較した。その結果、冷房、暖房共に、公表値とモデルによる推定値はよく一致し、開発したモデルの適用可能性が確認された。
今後、本モデルを当所開発の住宅用室内温熱環境設計ツールCADIEEに組み込み、利用条件にあったエアコンを選定するための「エアコン選定支援ツール」の構築を進める。

概要 （英文）

This research aims at the development of a heat source characteristic model of air conditioner. This paper describes the evaluation of generality of the model.
Major findings can be summarized as follows:
1)Cooling operation of air-conditioner which is the popular model currently used widely under the various conditions was experimented and precision of the model was evaluated. Monitored data and estimated data were almost equivalent.
2)The technique of carrying out inverse operation presumption of the electric power at the time of middle capability of air conditioner was devised by using official announcement values. The electric power counted backward by puclic data and estimated data by the model were almost equivalent.

報告者

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