電力中央研究所

報告書「電力中央研究所報告」は当研究所の研究成果を取りまとめた刊行物として、昭和28年より発行されております。 一部の報告書はPDF形式で全文をダウンロードすることができます。

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電力中央研究所 報告書(電力中央研究所報告)

報告書データベース 詳細情報


報告書番号

R09018

タイトル(和文)

電力用次世代光ファイバ通信ネットワークに向けた光信号品質管理技術(その2)-簡易型自動波長分散補償方式の高速化と適用範囲の検討-

タイトル(英文)

Optical Signal Quality Management Technology for Future Optical Fiber Communication Network (II)-Study of Fast Response and Application Range for a Simple Automatic Control Method of Chromatic Dispersion Compensation-

概要 (図表や脚注は「報告書全文」に掲載しております)

通信需要の増大により光ファイバネットワークの高速化が求められているが,既設のSMF(Single Mode Fiber)における波長1.5μm帯の高速伝送では,波長分散による伝送距離の制限を受けるため,波長分散補償技術が必要である。さらに将来の実現が期待されているフォトニックネットワークのように光信号の伝送距離が動的に変化する場合には,分散量変化に追従する自動波長分散補償技術が重要となる。
そのため当所では,光信号の長距離伝送時のスペクトル形状変化に着目し,従来より簡易で低コストに実現できる自動波長分散補償方式を提案している。しかしながら,以前行った10Gbps信号を用いた基本実証実験においては応答時間が10秒程度であり,さらに高速化する必要があった。
本報告書では提案した自動波長分散補償方式において,より高速な可変補償器を用い,さらにフィードバック制御手法の改良等を行って,応答時間の短縮を実験的に検討した。その結果,従来10秒程度要していたフィードバック制御時間を,1~2秒程度に短縮することに成功した。さらに40Gbpsの超高速伝送においても本提案方式が利用可能であることを数値シミュレーションによって示した。

概要 (英文)

Because of increase of communication bandwidth demand, upgrading the speed of optical fiber networks is a future issue. However, in the case of high speed transmission at wavelength of 1.5um band on the existing single mode fiber, transmission length is limited due to chromatic dispersion.
The laboratory has been proposed a novel automatic control method of chromatic dispersion compensation that is realized easily and at low cost, focusing on spectrum profile change of optical signal with long-transmission. But on the basic experiment performed with 10 Gbps signal, the response time was about 10 seconds, and should be shorter.
In this report, speeding up the response time is studied experimentally with a variable chromatic dispersion compensator having quicker response and improvement of the feedback controlling method. As a result, it is realized that the feedback time is cut down from about 10 seconds to 1-2 seconds. In addision, it is confirmed by numerical simulation that the proposed method is usable on ultra high speed transmission of 40 Gbps.

報告書年度

2009

発行年月

2010/05

報告者

担当氏名所属

森村 俊

システム技術研究所 通信システム領域

キーワード

和文英文
光ファイバ Optical fiber
波長分散 Chromatic dispersion
補償 Compensation
スペクトル Spectrum
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