報告書番号

R08011

タイトル（和文）

ソフトウェアプロジェクトベンチマーキング支援環境の開発

タイトル（英文）

Development of a software project benchmarking support environment

概要 （図表や脚注は「報告書全文」に掲載しております）

組織のニーズに合わせてカスタマイズが容易に行えるソフトウェアプロジェクトベンチマーキング支援環境の要件を明らかにし，そのプロトタイプを開発した。
1．組織内ベンチマーキング重視のベンチマーキング支援環境の要件
昨年度の調査で判明した四つの課題に加え，プロジェクトデータの匿名性を保証することによってデータ提供者の不利益を回避するために，組織内ベンチマーキング支援環境が満たすべき要件を明らかにした。
(1) 標準プロセスを確立するための，手順書と支援ツールの整備
(2) 企画立案を支援するための，メトリクス利用ガイドの整備
(3) プロジェクトデータの質を確保するための，内容精査の充実
(4) データ提供者を保護するための，プロジェクトデータの匿名性の確保
2．ベンチマーキング支援環境の開発
上記の要件を実現するため，手順書などの文書を整備するとともに,次の三つの支援ツール群を核とした支援環境のプロトタイプを開発した。
• ベンチマーキング実行ツール：ベンチマーク（対比用実績データ）の抽出，分析，結果表示を行う。
• リポジトリ管理ツール：内容精査済のプロジェクトデータを蓄積するととともに，その匿名性を保証する。
• プロジェクトデータ管理ツール：ベンチマーキング実施者やプロジェクト計測者がベンチマーキング用のデータを収集・保存・管理する。
これらのツール群は，Excelなど一般に広く使われているオフィスソフトウェア上で構築しており，使いやすいユーザインタフェースを提供するとともに，結果をExcel上で簡単に編集・加工できる。また，各組織向けのカスタマイズが容易である。

概要 （英文）

It is one of the most important issues on software engineering to enable software development and maintenance project to be evaluated and managed by using quantitative software metrics. Quantitative evaluation method visualizes software and its project from various viewpoints. In the area of quantitative evaluation, the sotware project benchmarking is recently attracting a great deal of worldwide attention as one of the very powerful tools to evaluate/estimate a software project against best/good practices.
This report discusses on the requirements for internal software project benchmarking environment, and then describes a pilot system which is developed to implement the requirements.
The proposed environment and its suppoting system consist of
(1) process definition and its procedure guide,
(2) examplar software metrics guide, and
(3) supporting software liblary which covers repository management, project data collection, and benchmarking.

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