電力中央研究所 報告書(電力中央研究所報告)
報告書データベース 詳細情報
報告書番号
R06005
タイトル(和文)
冷房設定温度の変更による省エネルギー効果と温熱快適性の変化―都内オフィスビルにおける測定事例―
タイトル(英文)
Energy-Saving Effects and Changes of Thermal Comfort by Changing the Setting of the Cooling Temperature -Case Study in an Office Building-
概要 (図表や脚注は「報告書全文」に掲載しております)
わが国では2005年より夏季の軽装化キャンペーン(クールビズ)が行われており、オフィスビルにおいても冷房温度の28℃設定が推奨されている。しかしながら、それによる省エネルギー効果、ならびに温熱環境の悪化に伴って執務者がこうむる便益の低下量について明らかにした例はほとんどない。
そこで本研究では、あるオフィスビルの執務室を対象に、冷房用電力消費量、室内の温熱環境を計測すると共に、執務者へのアンケート調査を行い、冷房設定温度を変更することによる省エネルギー量と執務者の便益変化量を明らかにした。その結果、冷房設定温度を26℃から28℃に2℃上昇させたことによる電力消費削減量は63.0[kWh/日](冷房用電力消費量の27.4%)となったが、26℃設定日と28℃設定日では、執務室の室温に明らかな差が生じ、28℃設定日では執務者の作業効率感が低下していることが分かった。
概要 (英文)
Reducing energy demand is one of the most important problems. However, we cannot ignore benefits when an energy saving method is adopted. This paper describes a monitoring research in which electric power for cooling and the thermal comfort such as ambient temperature, glove temperature, and humidity in an office building. The main purpose of the research is to know that how the change of the setting of the cooling temperature influences power consumption and user's benefits. The results show that the two decree-C increases of the setting of the cooling temperature cut down power consumption for cooling by 63.0[kWh/day](27.4%), however, it causes workers much discomfort.
報告書年度
2006
発行年月
2007/05
報告者
担当 | 氏名 | 所属 |
---|---|---|
主 |
上野 剛 |
システム技術研究所 需要家システム領域 |
共 |
中野 幸夫 |
システム技術研究所 需要家システム領域 |
キーワード
和文 | 英文 |
---|---|
温熱快適性 | Thermal Comfort |
省エネルギー | Energy Saving |
オフィスビル | Office Building |
実測調査 | Monitoring |
クールビズ | Cool Biz |