電力中央研究所

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電力中央研究所 報告書(電力中央研究所報告)

報告書データベース 詳細情報


報告書番号

R04018

タイトル(和文)

大規模な発電機起動停止計画問題のための遺伝的アルゴリズムに基づく解法

タイトル(英文)

A Planning Method using Genetic Algorithm for Large Scale Unit Commitment Problem

概要 (図表や脚注は「報告書全文」に掲載しております)

需給バランス,運転予備力,発電機出力の上下限,最小運転/停止時間などの条件を満たす,発電コストが最小となる発電機の起動停止計画を求める,遺伝的アルゴリズムをベースとする新たな手法を開発した。開発した計画手法では,発電機の起動停止スケジュールの一部を確定した部分スケジュールを個体の染色体に記録する。そして,単純化した起動停止計画問題の最適解に基づき,部分スケジュールで確定していない発電機の起動停止スケジュールを決定することで個体を評価する。開発した計画手法の有効性を確認するため,数多くの論文が性能評価に用いているベンチマーク問題に適用した。その結果,特にこれまでの計画手法では経済的な起動停止計画を求めることが難しい,同一性能の発電機が多く存在する問題において,これまでの手法より経済的な起動停止計画を求めることができ,開発した手法の有効性を確認することができた。

概要 (英文)

We propose a new planning method based on a genetic algorithm for a unit commitment problem that finds an optimal schedule and production level for each generation unit over a given period of time. In the algorithm, a partial start-up and shut-down schedule of power units is coded as a genome of individual, and an unspecified schedule is fixed based on a solution of a relaxation unit commitment problem when an individual is evaluated. In order to evaluate an effectiveness of the proposed planning method, we made numerical experiments using benchmark problems of the unit commitment problem. In the numerical experiments, the proposed planning method found the cheapest start-up and shut-down schedule, and ascertained the effectiveness of the method.

報告書年度

2004

発行年月

2006/01

報告者

担当氏名所属

所 健一

システム技術研究所情報システム領域

増田 靖

慶応義塾大学 理工学部 管理工学科

西野 寿一

慶応義塾大学 理工学部 管理工学科

キーワード

和文英文
発電機起動停止計画 Unit Commitment Schedule
遺伝的アルゴリズム Genetic Algorithm
混合整数計画問題 Mixed-integer Programming Problem
非線形最適化 Non-linear Optimization
連続緩和 Continuous Relaxation
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