電力中央研究所

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電力中央研究所 報告書(電力中央研究所報告)

報告書データベース 詳細情報


報告書番号

R03016

タイトル(和文)

電力市場のシミュレーション -電源の起動停止計画を考慮した基本モデルの開発-

タイトル(英文)

Simulation of Electricity Market -Development of Basic Market Model with Unit Commitment-

概要 (図表や脚注は「報告書全文」に掲載しております)

本報告では、当所既開発の電力市場シミュレーションシステムに対しより詳細な分析が可能となるよう、電源の起動停止(UC)を考慮した基本システムを開発した。本システムでは、わが国での自由化制度を念頭に、前日市場のみからなる市場構造とし、主たる参加者を電力会社エージェントとしてモデル化した。また、24時間帯の需要変動に対して、各エージェントが市場取引を考慮した上で最も経済的となる発電機の起動停止パターンを決定するモデルとした。本システムを用いたシミュレーションの結果、電力会社エージェントは市場価格に応じて、購入量、販売量ならびに自社の電源の最適起動停止パターンを決定できることを確認した。また、複数の電力会社エージェントによる電力取引シミュレーションの結果、電源の限界費用の違いにより、それぞれが市場を有効に活用するなど、現実に合致した行動が得られることを確認した。

概要 (英文)

To analyze the characteristics of electricity market, we developed an agent-based simulation model of electricity market incorporating the price-based unit commitment (price-based UC). Price-based UC is to determine the schedule and the power output levels of all the units at each time interval over a specified planning period, so that the expected profit is maximized subject to the operating constraints. In the developed model, an agent owning a set of generating units solves the price-based UC and forms its next-day bidding strategy based on the optimal schedule obtained. The solution approach to the price-based UC is based on Lagrangian relaxation and dynamic programming, and this approach gives the optimal schedule based on a forecasted price profile. The simulation results show that each agent can obtain an appropriate next-day bidding strategy by solving the price-based UC.

報告書年度

2003

発行年月

2004/03

報告者

担当氏名所属

渡邊 勇

情報研究所

山口 順之

経済社会研究所

岡田 健司

経済社会研究所

永田 真幸

狛江研究所電力システム部

栗原 郁夫

狛江研究所電力システム部

椎名 孝之

情報研究所

キーワード

和文英文
電力自由化 Deregulation
電力市場 Electricity Market
市場シミュレーション Market Simulation
マルチエージェント Multi-agent
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