電力中央研究所

報告書「電力中央研究所報告」は当研究所の研究成果を取りまとめた刊行物として、昭和28年より発行されております。 一部の報告書はPDF形式で全文をダウンロードすることができます。

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電力中央研究所 報告書(電力中央研究所報告)

報告書データベース 詳細情報


報告書番号

R02034

タイトル(和文)

空間光ソリトン効果を用いた光ファイバ入出射光の高効率結合方式

タイトル(英文)

High efficiency coupling technique for optical fibers and beams using the spatial optical soliton effect

概要 (図表や脚注は「報告書全文」に掲載しております)

フォトニックネットワークにおいては,光ビームを直接制御するデバイスが必要である。空間光ソリトン効果を利用することで,簡素な光スイッチが実現できる可能性がある。 光ファイバからSBN結晶へ入射したアルゴンイオンレーザ光のビーム径が,適当な強度の外部印加電界と背景光を結晶に加える状況の下で,減少することが確認された。これは空間光ソリトン効果によるものと考えられる。 また,結晶の反対方向からアルゴンイオンレーザビームが出射する光ファイバへヘリウムネオンレーザビームを入射したところ,そのファイバへの結合効率が,結晶へのアルゴンイオンレーザビーム入射と外部印加電界および背景光を加えることで改善されることが分かった。これは空間光ソリトン効果によって結晶内に作られた導波路によって,ヘリウムネオンレーザビームがファイバに引き寄せられたものと考えられる。この実験は空間光ソリトン効果をファイバ通信に適用する際の基礎となる。

概要 (英文)

The optical devices which control optical beams directly are needed for the photonic network. Simple optical switches can be realized using the spatial optical soliton effect. The width of an argon ion laser beam which is emitted from a fiber to a strontium-barium-niobate crystal decreases when an external field and background illumination are applied to the crystal properly. This can be understood as the photorefractive spatial optical soliton effect. It is also confirmed that coupling efficiency of a helium-neon laser beam toward the fiber in the opposite direction of the argon ion laser beam is improved by a waveguide induced dynamically in the crystal by the spatial soliton effect that the argon ion laser beam from the fiber brings about. The experiments are bases for application of the spatial soliton effect to fiber communication systems.

報告書年度

2002

発行年月

2003/04

報告者

担当氏名所属

森村 俊

情報研究所

黒野 正裕

情報研究所

キーワード

和文英文
空間光ソリトン Spatial optical soliton
光ファイバ Optical fiber
光スイッチ Optical switch
光通信 Optical communication
フォトリフラクティブ効果 Photorefractive effect
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