電力中央研究所

報告書「電力中央研究所報告」は当研究所の研究成果を取りまとめた刊行物として、昭和28年より発行されております。 一部の報告書はPDF形式で全文をダウンロードすることができます。

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電力中央研究所 報告書(電力中央研究所報告)

報告書データベース 詳細情報


報告書番号

R01010

タイトル(和文)

分散制御用モバイルエージェントの優先処理方式

タイトル(英文)

Priority processing of mobile agents for distributed systems

概要 (図表や脚注は「報告書全文」に掲載しております)

規制緩和による電力取引の自由化や技術進歩を背景に、今後は分散型電源やパワーエレクトロニクスを活用した機器の導入が加速すると予想される。これにより、系統構成も頻繁に変化するため、系統の監視制御もより複雑化していくものと考えられる。電力通信網も、変化に柔軟に対応でき、リアルタイム性を備えた分散制御に対応できる通信網が要求される。上記に適した情報通信技術としてモバイルエージェント技術が有望と考えられるが、多くのモバイルエージェント実行環境(以下、実行環境)では、リアルタイム性に対する要求は強く意識されていない。本報告では、リアルタイム性を備えた実行環境を構築するため、特定のモバイルエージェントに優先処理機能を設定した実行環境を提案した。また、当所が提案する次世代配電網である需要地系統の運用制御網を対象に、シミュレーションを行い、提案した実行環境がリアルタイム性を備えることを確認した。

概要 (英文)

This report describes an effective mobile agent platform for the design of the systems that need real-time control. Mobile agent technology allows flexible applications to be processed and the amount of resources such as memories to be reduced at the nodes of the information and communication systems. It is also adaptive to changes of services or configurations of networks. We propose some functions which execute priority processing for mobile agent platform design. And we constructed a mobile agent platform by assigning priorities for mobile agents of the system. The results of simulations show that using some priorities for mobile agents reduces the processing time.

報告書年度

2001

発行年月

2002/04

報告者

担当氏名所属

三沢 雅一

情報研究所

大谷 哲夫

情報研究所

キーワード

和文英文
分散システム Distributed Systems
モバイルエージェント Mobile Agents
配電系統 Distribution Systems
分散型電源 Dispersed Generation
分散制御 Decentralized Control
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