電力中央研究所

報告書「電力中央研究所報告」は当研究所の研究成果を取りまとめた刊行物として、昭和28年より発行されております。 一部の報告書はPDF形式で全文をダウンロードすることができます。

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電力中央研究所 報告書(電力中央研究所報告)

報告書データベース 詳細情報


報告書番号

Q15010

タイトル(和文)

処分環境条件を考慮したアルミニウムの腐食挙動の検討(その1)-腐食挙動に及ぼす乾燥保管の影響-

タイトル(英文)

Corrosion Behavior of the Aluminum under the Simulated Environmental Condition of Low-Level Waste (Part 1) -Effect of dry storage on the corrosion behavior of pre-filmed specimen-

概要 (図表や脚注は「報告書全文」に掲載しております)

埋設処分環境を想定したアルカリ水溶液中でアルミニウムの腐食速度の経時変化を調べた。この結果、セメントペースト粉砕粒に埋め込まない条件で保護皮膜を形成し、その後の乾燥処理を経た試験では、平衡水中への再浸漬により、腐食速度に100μm/yを超える極大値が生じるものの、その後1μm/y以下まで低下することが明らかとなった。このため、より実環境に近い条件で評価を行うため、セメントペースト粉砕粒に試験片を埋め込み、皮膜形成、乾燥処理の後、セメントペースト平衡水中に再浸漬を行うと、再浸漬後の腐食速度は、10μm/y以下の小さい値で推移することが確認された。

概要 (英文)

The corrosion behaviors of aluminum in the alkaline solutions at 15C were evaluated. Pure aluminum was used as specimen. The test solutions used in this study were water in equilibrium with the cement paste grain produced from ordinary portland cement (OPC). The temperature and pH of solutions were 15C and 11.5 - 12.5, respectively. In order to make a corrosion product on the surface, the specimens were immersed in the solution for about 3000 hours as pretreatment. The corrosion behaviors of pre-filmed specimen were evaluated after drying. The test results shows that the maximum in a corrosion rate appeared in early stages and it decrease to less than 1 x10-3 mm/y. The maximum did not appear when the corrosion products were formed in the OPC grain as conditions similar to actual environment.

報告書年度

2015

発行年月

2016/05

報告者

担当氏名所属

藤原 和俊

材料科学研究所 電気化学領域

谷 純一

材料科学研究所 電気化学領域

田中 幸久

電力中央研究所

キーワード

和文英文
低レベル廃棄物 Low-level Radioactive Waste
アルミニウム Aluminum
腐食 Corrosion
普通ポルトランドセメント Ordinary portland cement
水素ガス Hydrogen gas
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