報告書番号

Q12004

タイトル（和文）

送電鉄塔における内面腐食に対する点検技術の開発 ―第一報 測定手法に関する基礎検討―

タイトル（英文）

Development of inspection technology for internal corrosion on transmission tower - Part I: Basic study of measurement techniques -

概要 （図表や脚注は「報告書全文」に掲載しております）

架空送電設備の鋼管鉄塔において、腹材や水平材の内面に局所的な腐食が確認されている。現状では、外面からの点検では打撃点検と超音波厚さ測定が実施されているが、これらの方法において局所的な腐食の見逃しや作業効率といった問題がある。当所では、局所減肉の見逃し防止に有効な高周波ガイド波法および適合型ウェッジを用いることによって従来よりも効率的に厚さを測定できる乾式超音波測定法を開発している。しかしながら、腐食検知への両手法の適用性は明らかにされていない。そこで、本研究では局所的な腐食に対する高周波ガイド波法および乾式超音波厚さ測定法の適用性を明らかにすることを目的とする。
内面に局所的な腐食部を有する実際の送電鉄塔の腹材を用い、高周波ガイド波法および乾式超音波厚さ測定法の適用性を評価した。腹材に対して試験周波数および超音波の屈折角を調整することにより、速度分散が少ない高周波ガイド波を発生させることに成功した。この条件でガイド波を周方向に伝搬させながら探触子を腹材の軸方向に機械走査した結果、減肉をほとんど伴わない腐食部を検知できた。また、高周波ガイド波法により腐食部が検知された個所に対して、リニアアレイ探触子に適合型ウェッジを取り付けて接触媒質を用いずに乾式測定を行った。その結果、減肉以上に腐食が進行していることが予想され、切断調査との比較により、腐食量を測定できることが明らかになった。

概要 （英文）

Corrosion on transmission towers is directly related to the atmospheric conditions present for the unique location of a given pole structure, as well as to the materials of manufacturing and the quality of these materials. Non-destructive testing is a technique employed in a number of different industries to verify structural integrity. Although borescopes are commonly used in the visual inspection of internal corrosion, an alternative procedure is required in terms of cost and time. In this study, high frequency guided waves and phased array ultrasonics are described to perform nondestructive inspection of internal corrosion in components. The high frequency guided wave is expected to quickly screen the presence of corrosion, reducing the risk of missing. On the other hand, the phased array ultrasonic testing technology using conformable wedges provides the profile of corrosion without fluid couplant.

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