電力中央研究所

報告書「電力中央研究所報告」は当研究所の研究成果を取りまとめた刊行物として、昭和28年より発行されております。 一部の報告書はPDF形式で全文をダウンロードすることができます。

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電力中央研究所 報告書(電力中央研究所報告)

報告書データベース 詳細情報


報告書番号

Q09028

タイトル(和文)

水化学条件と流動状態が配管減肉挙動へ及ぼす影響に関する研究(その2)-流れ加速型腐食試験による影響因子の評価および腐食電位の予測-

タイトル(英文)

Effects of water chemistry and fluid dynamics on wall thinning behavior <Part 2> - Evaluation of influencial factors by flow accelerated corrosion tests and prediction of corrosion potential

概要 (図表や脚注は「報告書全文」に掲載しております)

流れ加速型腐食実験により、FAC速度および腐食電位に及ぼす水化学および流動条件の影響を評価した。この結果、pHを10およびCr含有率を0.08wt%とするとFAC速度は極めて小さくなることを確認した。また、溶存酸素濃度の増加によりFAC速度が急激に低下すること、FAC速度の低下に対応し、腐食電位が高くなることを確認した。電気化学的な理論に基づき、FAC予測モデルにより導かれるFAC速度、材料/溶液界面での溶存水素および水素イオン濃度から、FAC下における炭素鋼の腐食電位を求めた。これにより、溶存酸素濃度の増加により急激に腐食電位が高くなる挙動が再現できた。

概要 (英文)

The effects of the water chemistry and fluid dynamics on FAC rates are evaluated by the FAC test of carbon steel. FAC rates are decresed remarkably with the increase in pH more than 10 and the increase in Cr content more than 0.08 wt%. The FAC rate is decreased with the increase in dissolved oxygen concentration, and ECP of specimen increases corresponding to the decrease of FAC rate. Moreover, the electrochemical model, which can predict the corrosion potential of carbon steel, is developed. The calcurated corrosion potential of carbonsteel in deaerated nutral solution at 140ºC is -0.6 V (SHE), which is close to the the experimental result.

報告書年度

2009

発行年月

2010/05

報告者

担当氏名所属

藤原 和俊

材料科学研究所 原子力材料領域

堂前 雅史

材料科学研究所 原子力材料領域

米田 公俊

原子力技術研究所 発電基盤技術領域

稲田 文夫

原子力技術研究所 発電基盤技術領域

キーワード

和文英文
流れ加速型腐食 Flow Accelerated Corrosion
炭素鋼 Carbon Steel
水化学 Water Chemistry
腐食電位 Corrosion Potential
溶存酸素 Dissolved Oxygen
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