電力中央研究所

報告書「電力中央研究所報告」は当研究所の研究成果を取りまとめた刊行物として、昭和28年より発行されております。 一部の報告書はPDF形式で全文をダウンロードすることができます。

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電力中央研究所 報告書(電力中央研究所報告)

報告書データベース 詳細情報


報告書番号

Q05005

タイトル(和文)

磁気光学式渦電流探傷プローブの開発

タイトル(英文)

Development of Magneto-Optic Eddy Current Probe for the Metal Inspections

概要 (図表や脚注は「報告書全文」に掲載しております)

センサー検出部に磁気光学結晶を用いた新しい磁気光学式渦電流探傷法(Magneto-Optic Eddy Current Testing, MOECT)を提案し,表面傷に対する高感度化および空間分解能の向上を図った.ニッケル基超合金に傷を模擬して付与した深さの異なる4本のスリットを測定した結果,深さ0.1mmのスリットに対して22.6と非常に高いSN比が得られ,開発したセンサーは十分な検出性能を有することが判った.また,隣接した亀裂をどこまで分離して検出できるか評価した結果,間隔が2 mmの2本のスリットを十分に分離して検出でき,かつ間隔が1mmから0.5mmでは,スリットに対応する2つのピークを検出できた.開発したMOECTセンサーの空間分解能は,従来のECTより高いことが判った.

概要 (英文)

The purpose of this paper is to introduce a new eddy-current testing technique for surface or near surface defect detection in nonmagnetic metals using magneto-optical crystal and optical fiber (magneto-optic eddy current testing, MOECT). We proposed to put magneto-optical crystal at the edge of single mode optical fiber to measure the very small volume of core area and crystal thickness. It is shown that MOECT is able to detect the sallow slit with sufficient sensitivity. The magneto-optic eddy current probe placed magneto-optical crystal at inside of the coil can measure the slit depth of the 0.1 mm with the signal-to-noise ratio (SNR) at 22.6. It is also shown that MOECT is able to detect the slit interval with high resolution. MOECT could detect the signal peaks of the slits of the 0.5 mm interval.

報告書年度

2005

発行年月

2006/04

報告者

担当氏名所属

樋口 貞雄

材料科学研究所構造材料評価領域

福冨 広幸

材料科学研究所構造材料評価領域

黒野 正裕

システム技術研究所通信システム領域

緒方 隆志

材料科学研究所構造材料評価領域

キーワード

和文英文
磁気光学効果 magneto-optical effect
渦電流法 eddy current testing
セリウム置換イットリウム鉄ガーネット cerium substituted yttrium iron garnet
ニッケル合金 nickel alloy
光ファイバ optical fiber
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