電力中央研究所

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電力中央研究所 報告書(電力中央研究所報告)

報告書データベース 詳細情報


報告書番号

Q04018

タイトル(和文)

超高圧送電線のコロナ障害対策に向けた酸化チタン化合物の親水性評価

タイトル(英文)

Evaluations of super-hydrophilic titanium oxide compound applied for audible noise reduction

概要 (図表や脚注は「報告書全文」に掲載しております)

アルミニウム基板上にプラズマ溶射法により酸化チタン薄膜を作製し,親水性の長期維持特性を評価した.その結果, 酸化チタン溶射膜では紫外光を照射しなくても,315日超親水性が保持されることが判った.特に,タングステンをドープした酸化チタンでは水滴を落した領域かどうかに関わらず,超親水性を長期間維持出来た.優れた超親水性は①溶射時に作られる酸化チタン表面の凹凸,気孔や亀裂②二酸化チタン表面の溶射による酸素欠損により得られると考えられる.また,アルミニウム基板と酸化チタン溶射膜の中間層にNi溶射膜を入れることで水酸化アルミの溶出を防ぎ,かつ長期間超親水性を維持できることが判った.以上の結果より,中間層にNi溶射膜を入れたタングステンドープ酸化チタン溶射膜が超親水性を長期間安定して維持できることが判った.

概要 (英文)

The present paper concerns the evaluations of the long period super-hydrophilicity of titanium oxide films fabricated by plasma thermal spraying on the aluminum substrate. The fabricated titanium oxide and tungsten doped titanium oxide kept super-hydrophilic surface over 315 days without UV ray illumination. Especially, tungsten doped titanium oxide kept super-hydrophilic surface including the area without dropping of water for 315 days. It is caused by oxygen defects of titanium dioxide such as TinO2n-1 (Magneli phased) and its surface roughness. The super-hydrophilic surface was obtained by the gas burner treatment and it was kept for 7 days. The thermal coating of a Ni metal intermediate layer prevents the corrosion of aluminum substrate and keep hydrophilic titanium oxide surface.

報告書年度

2004

発行年月

2005/08

報告者

担当氏名所属

樋口 貞雄

材料科学研究所構造材料評価領域

宮島 清富

電力技術研究所高電圧・電磁環境領域

小林 陽

材料科学研究所材料物性・創製領域

古谷 正裕

原子力技術研究所発電基盤技術領域

河村 浩孝

材料科学研究所機能・機構発現領域

田辺 一夫

電力技術研究所高電圧・電磁環境領域

キーワード

和文英文
超親水性 super-hydrophilicity
送電線 transmission line
コロナ騒音 audible noise
酸化チタン titanium oxide
プラズマ溶射 plasma thermal spray coating
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