電力中央研究所

報告書「電力中央研究所報告」は当研究所の研究成果を取りまとめた刊行物として、昭和28年より発行されております。 一部の報告書はPDF形式で全文をダウンロードすることができます。

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電力中央研究所 報告書(電力中央研究所報告)

報告書データベース 詳細情報


報告書番号

N12008

タイトル(和文)

地表ソース型空中電磁探査法の沿岸域への適用性評価

タイトル(英文)

Applicability of the grounded-source airborne electromagnetics to coastal areas

概要 (図表や脚注は「報告書全文」に掲載しております)

高レベル放射性廃棄物地層処分事業において,沿岸域の地質・水質の情報取得が重要であるが,従来型の空中電磁探査法は,探査可能な深度が200m程度であり,より深くまで探査可能な手法の開発が望まれている.そこで,当所が中心になって開発した,従来型に比べ,より深くまで探査可能な地表ソース型空中電磁探査法を沿岸域(堆積軟岩の分布する九十九里浜と主に花崗岩が分布する淡路島北西部)に適用した.その結果,同手法により,浅海域では海底下500m程度までの比抵抗構造が得られること,および海岸直下で品質の高い比抵抗構造が得られることを明らかにした.

概要 (英文)

Understanding geological and hydrogeological characteristics in coastal areas is an issue of paramount importance especially with regard to siting of geological disposal of nuclear wastes, whereas conventional airborne electromagnetic (AEM) surveys can reveal an electrical resistivity structure to a depth of only ~200 m. In order to enhance the depth of investigation, we have developed a new type of AEM, grounded-electrical-source airborne transient electromagnetics (GREATEM). Here we have applied GREATEM to two coastal areas in Japan; Kujukuri, an alluvial coastal plain where thick Quaternary sediments prevail, and northwestern part of Awaji Island, where granitic rocks are dominant. It was found that the GREATEM system can reveal resistivity structure to a depth of ~500 m and also high quality data are available just beneath the shoreline where shallow water prevails.

報告書年度

2012

発行年月

2012/11

報告者

担当氏名所属

伊藤 久敏

地球工学研究所 地圏科学領域

佃 十宏

地球工学研究所 バックエンド研究センター

鈴木 浩一

地球工学研究所 地圏科学領域

海江田 秀志

地球工学研究所 地圏科学領域

木方 建造

地球工学研究所 バックエンド研究センター

茂木 透

北海道大学大学院 理学研究院付属地震火山研究観測センター

キーワード

和文英文
空中電磁探査 Airborne electromagnetics
沿岸域 Coastal area
地層処分 Geological disposal
塩淡境界 Seawater/freshwater interface
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