電力中央研究所

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電力中央研究所 報告書(電力中央研究所報告)

報告書データベース 詳細情報


報告書番号

N10048

タイトル(和文)

地下岩盤の地化学環境調査・評価技術の開発(その2)-六ヶ所サイトの岩石の地化学緩衝ポテンシャル-

タイトル(英文)

Development of the investigation and evaluation method for geochemical condition of underground (part 2)- Investigation of geochemical buffer potential of natural barriers at the Rokkasho site -

概要 (図表や脚注は「報告書全文」に掲載しております)

低レベル放射性廃棄物の余裕深度処分では、岩盤中の核種移行評価の上で岩盤の地化学環境の将来予測が課題となっている。本研究では、青森県六ヶ所サイトの新第三紀の地層を対象に、岩石の地化学緩衝ポテンシャルを明らかにするために、岩石試料の鉱物・化学分析を行い、硫化物、有機炭素、二価鉄などの酸化還元緩衝機能を持つ成分と、炭酸塩などpH緩衝機能を持つ成分を明らかにした。
酸化還元緩衝作用を持つ成分として、当サイトの岩石では硫化物や有機炭素が重要と考えられ、2価鉄の作用は小さかった。硫化物と炭酸塩の量比の変化から、地化学ポテンシャルと酸化フロントの移動速度との関係を定性的に推定できた。

概要 (英文)

For the safety assessment of the low level radioactive waste disposal site, it is necessary to evaluate the redox conditions of the natural barrier around facilities. In this study, mineralogy and chemistry of Tertiary formation at Rokkasho site was investigated to evaluate the geochemical buffer potential. Sulfide, organic carbon and ferrous oxide were analyzed as the redox buffer material and carbonate was analyzed as the pH buffer material. The components consuming oxygen were mainly pyrite, partly organic carbon. The influence of FeO was small. From the evolution of the quantitative ratio of the sulfide and the carbonate, geochemical potential and oxidation rate were estimated.

報告書年度

2010

発行年月

2011/05

報告者

担当氏名所属

大山 隆弘

地球工学研究所 バックエンド研究センター

猪原 芳樹

地球工学研究所 バックエンド研究センター

長岡 亨

環境科学研究所 バイオテクノロジー領域

富岡 祐一

地球工学研究所 バックエンド研究センター

キーワード

和文英文
低レベル放射性廃棄物処分 low level radioactive waste disposal
酸化還元 redox
黄鉄鉱 pyrite
炭酸塩 carbonate
化学的風化 chemical weathering
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