電力中央研究所

報告書「電力中央研究所報告」は当研究所の研究成果を取りまとめた刊行物として、昭和28年より発行されております。 一部の報告書はPDF形式で全文をダウンロードすることができます。

※ PDFのファイルサイズが大きい場合には、ダウンロードに時間がかかる場合がございます。 ダウンロードは1回のクリックで開始しますので、ダウンロードが完了するまで、複数回のクリックはなさらないようご注意願います。

電力中央研究所 報告書(電力中央研究所報告)

報告書データベース 詳細情報


報告書番号

N07016

タイトル(和文)

フライアッシュのアルカリシリカ反応抑制メカニズムに関する実験的検討

タイトル(英文)

Experimental study on mitigation mechanism of fly ash against alkali-silica reaction

概要 (図表や脚注は「報告書全文」に掲載しております)

フライアッシュは,コンクリート中で発生するアルカリシリカ反応(ASR)を抑制する優れたセメント系混合材料のうちの一つであるが,フライアッシュの諸特性に起因するASR抑制の阻害要因に関して未解明な点が残る。本研究では,フライアッシュに含まれるNa,K,Caの影響に着目し,フライアッシュをセメント代替材料,および骨材代替材料として扱う2水準の実験系を設定した。得られた主要な成果は,①フライアッシュを混合することでASRゲル生成量が減少する,②ポゾラン反応相に吸着せずにアルカリはASRゲルに取り込まれる,③フライアッシュのCaO含有量が高く,さらにブレーン粉末度が低い場合は,ASR抑制効果が低下する,④ASRに伴い,骨材に含まれるアルカリは溶出し,ASRゲルに濃縮される。

概要 (英文)

Fly ash is one of the most effective cementitious mineral admixtures for mitigating alkali-silica reaction (ASR) in concrete, but there are still a few concerns about the mitigation effect derived from physicochemical properties of fly ash on mitigation effect on ASR. In this study, we focused on the effect of Na, K, and Ca contained in fly ash with setting two experimental conditions, i.e. treating fly ash as binder and aggregate. The main results of this study are as follows; (1) produced amount of ASR-gel is reduced by mixing fly ash, (2) alkali is enriched in ASR-gel with proving the less adsorption effect of pozzolanic reacted phase against alkali, (3) high Ca content fly ash with low blaine fineness shows weak mitigation effect, (4) during ASR, alkalis contained in aggregate are eluted with enriching its concentration in ASR-gel.

報告書年度

2007

発行年月

2007/12

報告者

担当氏名所属

山本 武志

地球工学研究所 バックエンド研究センター

廣永 道彦

地球工学研究所 バックエンド研究センター

キーワード

和文英文
フライアッシュ Fly ash
アルカリシリカ反応 Alkali-silica reaction
アルカリ Alkali
ポゾラン反応 Pozzlanic reaction
API法 API method
Copyright (C) Central Research Institute of Electric Power Industry